ヘアサイクル

中年にさしかかるとどうしても気になるのが抜け毛。
シャンプーをした後や、寝ていた枕などを見てはため息が出てしまいます。

しかし、抜け毛は本来そこまで気にするべきものではありません。
若い頃だって、気にしていないだけで髪の毛は毎日たくさん抜けています。
ただ問題なのは、その抜け毛が寿命を全うしたかどうかです。
髪の毛に寿命とは聞き慣れないかもしれませんが、髪の毛には1本1本それぞれ抜けるべき時期と成長すべき時期があるのです。

髪の毛の寿命を決めるヘアサイクルとは

ヘアサイクル

今、頭から生えている髪の毛は、小さい頃からずっと生えているわけではありません。
健康な髪の毛でも、生え始めてから短くて2年、長くて7年程度で抜けるので、今生えている髪の毛と小さい頃に生えている髪の毛は全くの別ものです。

髪の毛が寿命を全うして抜けると、その毛穴からまた髪の毛が生えてきます。そして2年から7年の寿命を全うして抜けるとまた別の新しい髪の毛が生えてきます。
このような流れをヘアサイクルといい、髪の毛1本1本それぞれにヘアサイクルがあります。

4つの期間

ヘアサイクルには大きく分けて4つの期間があります。
それぞれの期間で毛髪や毛根の活動に違いがあるので、流れだけでも理解しておきましょう。

初期成長期~後期成長期
新しく生えてきた髪の毛が成長していく時期です。
髪の毛の司令塔ともいえる毛乳頭が命令を出し、命令を受けた毛母細胞が分裂して髪の毛を成長させていきます。
ちなみに毛乳頭は頭皮の毛細血管と繋がっており、毛母細胞にエネルギーを供給する役割も担っています。
毛乳頭からエネルギー供給と命令を受けて、毛髪はどんどん成長していきます。健康な髪の毛でおよそ2年~6年もの間成長し続けます。
後期成長期~退行期
成長を続けて、毛穴の奥でしっかりとして毛根を根付かせていた髪の毛ですが、寿命がやってきました。
すると、大きくなっていた毛根は少しずつ縮小していき、毛乳頭からも切り離されていきます。
完全に離れると髪の毛の成長も次第に停止します。そして小さくなった毛根は次第に頭皮の表面へと移動していきます。
退行期~休止期
少しずつ退行していた髪の毛は、およそ2週間で退行を完了すると休止期に突入します。もちろん髪の毛はこれ以上成長しません。
髪の毛が休止期に入ると、抜け落ちるために更に少しずつ表皮へと移動していきます。休止期に入った髪の毛はおよそ数ヶ月かけて表皮に近づき、最後は抜け落ちていきます。
休止期~初期成長期
古い髪の毛が表皮に移動している間、毛穴の奥では次の髪の毛を生やす準備に入ります。
毛乳頭が命令を出して、新しく毛母細胞を生成し始めます。
毛母細胞が作られると、毛乳頭からの命令を受けて細胞分裂を繰り返しながら、髪の毛を生成していきます。
少しずつ髪の毛が生成され、成長していくと、休止期の古い髪の毛にぶつかり、押し出します。すると、古い髪の毛は少しの衝撃で抜けるようになり、寿命を全うすることになります。

これでヘアサイクルの1周が終わり、同じような周期をまた1から始めるのです。このような周期が、髪の毛それぞれに存在しています。

成長期の長さ

生え際を気にする男性

ヘアサイクルで休止期に入った髪の毛は、抜け落ちるべくして抜け落ちた髪の毛です。
人間は1日で50本以上の髪の毛が毎日抜けているので、多少抜け毛を見た程度ではあまり気にする必要がありません。

では、なぜAGAの人は髪の毛が少なくなるのでしょうか。
その原因は、ヘアサイクルと大きな関連があります。

まず健康な髪の毛は、短くてもおよそ2年の間、頭皮に存在しています。
しかしAGAの人は、生えてから1年にも満たない間に抜け落ちてしまう髪の毛が増えていきます。
なぜなら、髪の毛にとって最も輝くべき時期である「後期成長期」をほとんど経験しないまま退行期へと移行してしまうからです。
そのため、毛は充分に成長できません。当然髪の毛は、細い状態のままで成長を止めてしまいます。また根を充分に張れていないので、健康な髪の毛よりも抜けやすい状態です。
その結果、髪の毛は段々と弱く細いものが多くなり、すぐに抜け落ちてしまうことも多くなります。

健康な人は、髪の毛のうち8割以上の髪の毛が後期成長期に該当します。
つまり、後期成長期の髪の毛が減少することは、そのまま髪の毛が減少することと同義なのです。
健康な人は抜け毛が多くても1日で100本程度です。
しかしAGAの人はこれを超える量の髪の毛が抜けていくことになるので、髪の毛の生成量が追いつかなくなり、薄くなっていくのです。

抜け毛を確認してヘアサイクルを予測する

後期成長期を経た抜け毛は、毛根部分がマッチのように膨らんでいます。
充分に育ったあとに抜けたことで、そのような形になるのです。
しかし、後期成長期を充分に経ないと、毛根部分は膨らまなかったり、いびつな形になったりします。

抜け毛が増えているのではないかと心配な人は、一度抜け毛がどのような形状になっているのか確認して、抜けた毛のヘアサイクルを予測してみましょう。
もし充分に成長していない様子なら、早めの育毛対策をおすすめします。

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