髪が生えるメカニズム

私たち人間は、生まれてくる時にはすでに髪が生えています。
妊娠4ヶ月~5ヶ月頃になると、お腹の中にいる赤ちゃんの頭には、すでに髪の毛が生え始めます。赤ちゃんの頭髪は一般的に10万本程度だといわれています。そして毛質や色合いやつむじの位置はそれぞれ個性がありますが、これらは遺伝と関わりがあるのは間違いありません。生まれた時から付き合いのある頭髪ですが、いったいどのような仕組みで生えてくるのでしょうか。

髪の主成分はケラチン

頭頂部

意外と知られていませんが、髪の毛は皮膚の一部です。
科学的には、皮膚が細胞分裂を繰り返して変化したものが髪になると考えられています。

髪の毛の主成分は「ケラチン」というタンパク質ですが、皮膚の主成分も実はタンパク質なのです。その影響から、タンパク質が含まれている食べ物は髪にいいと言われているのです。なお、爪もタンパク質から構成されているので、髪と肌と爪は本質的に同じものだといえます。

「ケラチン」というタンパク質を作っているのは、18種類のアミノ酸です。
アスパラギン酸やアルギニン酸などのアミノ酸が、一定の割合で結合したものが「ケラチン」です。髪と肌と爪の見た目が違うのは、アミノ酸の組成率が違うからです。
髪は血液の残りともいわれていますが、血液と髪の成長には深い関わりがあります。
アミノ酸の中でも、特に割合が多いのがシスチンというものです。喫煙は髪によくないといわれているのは、タバコを吸うとシスチンを消費してしまうからなのです。成長に必要な栄養が他のことに使われてしまうので、髪のためには生活習慣もやはり見直す必要がありそうです。

なお、育活に効果を期待できるといわれるアミノ酸系のシャンプーがあります。これは、髪がアミノ酸で作られているからなのです。

心臓部は根元にある

髪の毛は毛穴から生えてきます。髪の根元には毛乳頭がありますが、これは毛の心臓部ともいわれるほど重要な部分です。そして毛乳頭を取り囲むように毛母細胞がありますが、毛母細胞があり続ける以上、髪はいくら抜いても生えてくるのです。反対に、毛母細胞が残っているといつまでも毛が生えてきますから、これを破壊することによって毛を生えてこなくするのが美容のために行なわれている脱毛技術なのです。

つまり毛乳頭や毛母細胞は、髪の成長に欠かせない存在だといえます。育毛剤の広告などでも、「毛乳頭」という言葉が頻繁に登場するのはそのためです。
健康な髪を育てるには、表面に出ている毛だけでなく、根元にある毛乳頭や毛母細胞の存在も意識してケアをする必要があります。よって育毛剤を使用する時は、根元まで栄養が届くように、シャンプー後のキレイになった状態で使用するのが効果的です。

髪の毛に生えるよう命令を出すのは毛乳頭です。栄養が届くと、周りを囲っている毛母細胞に指令を与えます。その指令を受けて細胞の角化が進み、髪ができます。それが皮膚の表面に伸びてくると、私たちが普段見慣れている髪となります。よって、髪の根元に栄養をたくさん届けると、髪の成長に役立つのです。
細胞を活性化させるためには、有効成分が含まれている育毛剤を使用し、適切なお手入れを始める必要があります。

血行を促進する理由

育毛剤には血行を促進する成分がよく配合されています。これは血行を促進することで、血管を通る血液の量が増えるからです。
髪への栄養は、血液を通じて届けられます。せっかく髪にいい食べ物などを食べても、根元に届く血液の量が不十分だと、摂取した栄養が十分に届ききらないと考えられます。「育毛剤と同時に、食事などにも気をつけましょう」といわれているのは、こういった理由もあるのです。つまり育毛剤だけで効果を期待するというよりも、他の育活も同時に行なうことで、相乗効果を狙えるというわけなのです。

例えば、植物を育てていて枯れてしまった時は、枯れた草を抜くだけでなく、枯れた原因を考える作業が必要です。枯れた原因が土壌にあれば、土から見直しをする必要があります。髪もそれと同じで、薄くなってしまったり、抜けてしまったりする原因は、なにか根本的な原因があるのかもしれません。それが栄養不足であれば栄養を補わなければいけません。そして栄養を摂取したら、血液のめぐりがよくなるように気をつける必要があります。このように、一つのケアだけしていればいいという認識ではなく、髪の健康を第一に考えた生活を送る必要があるのです。育毛剤は、髪が生える環境を整えるためのサポートをしてくれますが、ただ使用するだけではもったいないという印象です。

これらのことから、育活に必要な行動は次々と連鎖するというのがおわかり頂けたと思います。やっているつもりでも、改めて見直してみると、まだ克服できていないチェックポイントを見つけられると思います。相乗効果を期待するためにも、髪に優しい生活を普段から心がけるようにしましょう。

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