太っているとハゲやすいのは本当か

なんとなく「太っている人は、ハゲている」というイメージを持っていませんか?
しかしこれはイメージではなく、偶然でもありません。肥満と脱毛には、深い関係があると科学的に証明されているのです。

肥満は、さまざまな生活習慣病を引き起こすといわれています。なぜなら体に余分についた脂肪が体内に悪影響を及ぼすからです。生活習慣病の一つとして糖尿病がよく知られていますが、実は、脱毛も肥満が引き起こす症状の一つなのです。
肥満が髪の毛に悪影響を及ぼす理由は、大きく分けて三つあります。それは、皮脂が多く出ること、汗が多く出ること、それから悪玉コレステロールです。
それぞれの理由と対策について、以下に詳しく紹介していきます。

太っているとハゲやすい?

皮脂が脂漏性脱毛症を招く

頭皮の皮脂は、髪の毛を守る役割を果たしているため、なくてはならないものです。しかし皮脂が過剰分泌されると、頭皮の炎症を引き起こし、脱毛の症状が出てきてしまう可能性があります。

肥満は、脂肪細胞が脂肪分を吸収しすぎて肥大化した状態を指します。そして、肥大化した脂肪細胞は体に悪影響を与えるホルモンを多く分泌するようになります。これにより頭皮が影響を受け、皮脂腺から皮脂が過剰に分泌されるようになります。
過剰に分泌された皮脂は頭皮に溜まり、毛穴を塞いでしまいます。さらに、活性酸素や空気中の酸素の働きにより、溜まった皮膚が酸化して毛穴を完全に固めてしまいます。
そうなると新たな皮脂が頭皮に出てこられなくなり、毛乳頭が皮脂にまみれ、栄養素が毛髪へ行き渡らなくなります。その結果、脱毛してしまうのです。

この状態を、脂漏性脱毛症といいます。
脂漏性脱毛症になると頭皮が炎症を起こすので、余分な皮脂を落とそうと強いシャンプーを使いがちです。しかし刺激の強いシャンプーは、過剰な洗浄により頭皮の乾燥などに繋がってしまいます。そこで、アミノ酸シャンプーや石鹸シャンプーなどの刺激の弱いシャンプーを使い、溜まった皮脂をよく洗い流しましょう。シャンプーの際に気をつけるべきポイントは、指の腹で丁寧に頭皮を刺激し、強くこすりすぎないことです。

汗が悪影響を与える

肥満の人は、汗を多くかきます。これは、厚くなってしまった皮下脂肪が熱の放出を邪魔してしまうため、汗をかいて体内の熱を放出しようと働くからです。
また汗は、皮脂の分泌を多く促します。そのため、多量の汗をかくことで、上記のような脂漏性脱毛症となってしまう可能性があります。
さらに、肥満の人の汗は乳酸の割合が大きいため、汗のニオイが強くなってしまいます。これは血中の脂肪酸濃度の増加につながっており、脱毛だけではなく、さまざまな生活習慣病の原因となります。

汗を洗い流して清潔にすればある程度皮脂を落とすことができますが、ゴシゴシと強くこすると必要な量の皮脂まで洗い流してしまい、反動でさらに皮脂の分泌量が増します。そのため、適度に洗うことが大切です。
また、シャンプーの洗い残しにも注意しましょう。しっかり洗って余分な皮脂を取っても、シャンプーの成分が頭皮に残っていると皮脂が過剰に分泌し、かえって脱毛が進んでしまう可能性があります。

抜け毛がすでに気になる状態であれば、しっかりシャンプーを洗い流したあと、育毛剤を使用しましょう。中には、刺激の少ないタイプや、ニオイのないタイプの育毛剤もあります。

悪玉コレステロールが脱毛の原因に

肥満になると、血中の悪玉コレステロール値が上昇します。この悪玉コレステロールは血管の幅を狭めてしまうため、血流が悪くなり、体に栄養素を十分に届けられなくなります。

この影響を最も強く受けるのが、髪の毛です。髪の毛への栄養素は、体の中でも最後に届けられます。そのため、血流が悪くなった場合、最初に栄養素が届かなくなるのは髪の毛なのです。
栄養の足りない髪の毛は、もちろん抜け落ちていきます。

健やかな髪の毛を育てるためには、悪玉コレステロールをできるだけ摂取しない健康的な食生活を送ることが一番の近道です。ジャンクフードやコンビニ弁当などを避け、野菜中心の食生活を心がけましょう。
また、過剰な飲酒や喫煙も血管を縮小させ、血流を悪化させます。脱毛を予防・改善するなら、飲酒と喫煙も控えるようにしましょう。

適切なダイエットで肥満も脱毛も改善

肥満による脱毛を改善するためには、ダイエットで標準体型に戻すことが最も大切です。

しかし、ダイエットの方法には注意する必要があります。
食事制限によるダイエットでは、筋肉量が増えません。筋肉量が増えないと体内の余分なエネルギーを消費することができず、一見痩せたように見えても、脂肪は溜まったままです。これでは脱毛が改善しないばかりか、リバウンドによりさらに肥満になってしまう可能性もあります。

したがって、ダイエットは運動を中心に行いましょう。1日30分程度のウォーキングでも十分な有酸素運動となります。
また運動と合わせて、食生活を改善することも大切です。食べる量は極端に減らさず、野菜中心にシフトしましょう。とくにパセリやニンジンなどの緑黄色野菜にはビタミンやミネラルが豊富に含まれており、抗酸化作用も期待できます。抗酸化作用は、髪の毛の細胞を破壊してしまう活性酸素を除去できるので、髪の毛を強く保ってくれます。

育毛剤で頭皮のケア

肥満による脱毛は、まず肥満状態から脱却することが先決です。
加えて育毛剤を用い、頭皮のケアもしっかり行いましょう。

育毛剤といっても、とても多くの種類が出ています。その中から、高い効果をうたっているものや、評判のよいものを選びがちですが、自分の頭皮には合わない可能性があります。そのため、自分の脱毛タイプを把握して、それに対応した育毛剤を購入するようにしましょう。

肥満による脱毛の場合は、頭皮の血行を促進し栄養補給を補助してくれる育毛剤や、皮脂の分泌を抑制してくれる育毛剤などがおすすめです。食生活の乱れにより脱毛が起きている場合は、直接栄養を与えるタイプの育毛剤もあります。
肥満が原因で脱毛を引き起こしている場合、男性型脱毛症用の育毛剤はあまり効果がありません。その他、作用にはさまざまな種類があるので、よく見て選ぶようにしましょう。

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