l-リジンの育毛効果・成分・飲み方・副作用とは?

l-リジンの育毛効果・成分・飲み方・副作用とは?

男性の抜け毛の8割を占めるAGA(男性型脱毛症)。治療では、ミノキシジルやフェナステリドといった薬剤での治療が一般的ですが、育毛効果をさらに高める「l-リジン」というサプリメントがあるのをご存知ですか?AGAだけでなく遺伝性といった広範囲の脱毛症に効果があるとされており、近年、注目を集めているサプリメントなのです。今回はリジンの効果や飲み方、副作用についてなど詳しくご紹介します!

「l-リジンは」育毛効果が注目される必須アミノ酸!

l-リジンとは必須アミノ酸の一種です。もともとタンパク質の生成をサポートする成分として知られていたのですが、近年、育毛にも効果があることが発見され注目が高まってきています。l-リジンの主な効果として以下があげられます。

カルシウムの吸収を助ける

カルシウムは体内にもっとも多く存在するミネラルです。l-リジンが骨や歯の構成するカルシウムの吸収をサポートすることで、丈夫なからだづくりに貢献します。

タンパク質の吸収を助ける

タンパク質は髪の生成や免疫作用に関わる大切な成分です。タンパク質の生成を助けることで、髪を育て、疲労回復や免疫力向上が期待できます。

コラーゲンの生成をサポートする

肌の弾力を助けるコラーゲンは健康な頭皮をつくるために必要不可欠です。しかし、コラーゲンの分泌量は加齢とともに減少するといわれています。リジンがコラーゲンの生成を助けることで肌の代謝を促進し、健康な頭皮環境へと導きます。

脂肪燃焼を助ける

脂肪を分解するリパーゼという酵素を活性化させ、脂肪の燃焼を助けます。また、からだに蓄積させた体脂肪を燃焼させる効果も期待できます。
※リパーゼとは、脂肪を消化する酵素のひとつ。中性脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解し体内への吸収を助ける働きがあります。

肝機能の向上を助ける

アルコールの摂取により弱った肝臓の働きを高める作用があります。肝臓は代謝、解毒、排出を担う大切な臓器です。肝臓の働きを高めることによって、健康なからだづくりや髪に必要な栄養素の摂取を助け、毛根への栄養供給をサポートします。

必須アミノ酸とは体内で存在する20種類のアミノ酸のうち、体内で合成できない9種類のアミノ酸のことをさします。不足すると血液や筋肉など、からだのさまざまな要素を生成できなくなるため、人間に欠かせないまさに必須成分です。 特にリジンはアミノ酸の中でも不足しがちな制限アミノ酸にあたり、食品やサプリメントで積極的に補いたい成分のひとつです。

「l-リジン」はAGAへの有効成分として特許が出願されている

AGA(男性型脱毛症)はテストステロンという男性ホルモンが、「5αリダクターゼ」という酵素の働きによりジヒドロテストステロン(DHT)へと変化することでおこる脱毛症です。 毛髪は成長期(毛が生える期間)、退行期(毛の成長がゆっくりになる期間)、休止期(毛の成長が止まる期間)という生まれ変わりの周期(ヘアサイクル)を繰り返しています。5αリダクターゼの影響でDHTが増えると、休止期の毛髪が増えたり、成長期の毛髪が減ったりして脱毛してしまいます。 男性の脱毛症のほとんどがこれにあたり、AGAの治療では5αリダクターゼの働きを抑制する薬剤が処方や、DHTの影響で悪くなった血行を高める薬剤が処方されます。

AGAとの関連性については、イギリスのバイオサイエンティフィック社が「l-リジンの育毛効果を発見した」として、特許を出願しています。 出願内容は「l-リジンを一日2~3回に分け、ミネラルと一緒に対象者へ16ヵ月間飲ませたところ、育毛効果が増加した」というものです。臨床実験では成長期の毛髪82.6%が、88.5%に増加し、休止期の毛髪17.4%が11.5%に減少したと報告されています。実験対象者にはAGA患者も含まれており、広範囲の脱毛症へ効果があることが証明されました。

「l-リジン」の必要摂取量とは?発毛剤との併用で効果がUP!

リジンの一日の必要摂取量は体重1㎏に対して、30㎎が目安です。体重が50㎏だった場合は、1,500㎎が目安になります。リジンの摂取方法は「食事から摂る」「サプリメントで摂る」の2種類です。 食品から摂る場合は肉類(特に鶏肉)、魚介類、牛乳、チーズなどの乳製品、豆腐や納豆などの大豆製品、落花生、アーモンドなどの豆類、ゴマなどから摂取できます。穀物にはl-リジンがあまり含まれていません。たんぱく質の摂取を意識しバランスのよい食事を心がければ必要摂取量は確保できますが、育毛効果を目指すのならばサプリメントを活用するのがおすすめです。

バイオサイエンティフィック社の報告によるとリジンを5αリダクターゼ阻害剤(フェナステリド)や血管拡張作用のある(ミノキシジル)と併用して服用した場合、育毛効果を増加させることができるとしています。髪の改善率を調査した実験によると、ミノキシジル+フェナステリドでは73%の増加だったのが、ミノキシジル+フェナステリド+l-リジンだと100%まで改善率がアップしたとう結果がでています。
※ミノキシジル+フェナステリドなどと併用して摂取する場合は、しっかりとかかりつけの医師に相談してから飲むことをおすすめします。

「l-リジン」は適切な量を飲むことが大切!過剰摂取は避けよう

サプリメントを摂取する場合、気になるのが副作用についてですよね。 l-リジンは体内にもともと存在する必須アミノ酸なので、過剰に摂取しなければあまり副作用の心配はありません。 一日に10gを5日間飲み続けた場合、胃痛や下痢になったというデータもありますが、食品で一気に10gのl-リジンを摂取することは難しいです。 また、ほとんどのサプリメントがl-リジンの含有量を一錠あたり1,000㎎としているので、一日に10錠飲まなければ問題になることは少ないです。目安を守って飲んでいればそこまで神経質になる必要はないでしょう。 ただし、他のアミノ酸サプリメントを飲んでいる場合は、アミノ酸の過剰摂取になってしまうことがあるので注意が必要です。l-リジンのサプリメントは単体での摂取をおすすめします。

「l-リジン」を含むサプリメント、国内産・海外産どちらを選ぶ?

l-リジンを含むサプリメントは海外製と国内製が存在します。種類については海外製の方が圧倒的に豊富です。ただ欧米人向けにつくられているためか、錠剤が大きく飲みにくいというデメリットがあります。 日本人が飲む場合は何かで割るか、かみ砕いてから飲む方法が一般的なようです。また、海外製のため個人輸入しなければならず、日本での通販に比べると届くまでに時間がかかるのがネックです。

国内産のサプリメントは、ドラックストアなどで市販されているものはほとんどありませんが、ネットの通信販売で購入が可能です。海外製に比べるとまだ種類は少ないですが、錠剤も日本人に合わせて飲みやすい形状にしたものが多いので、わざわざ割ったり、かみ砕いたりする必要がありません。 経済的な問題や環境にもよりますが、利便性や飲みやすさ、入手のしやすさを考えると、国内製のサプリメントが手に入りやすく、よいのではないでしょうか。

「l-リジンの育毛効果・飲み方・副作用」

l-リジンは「栄養素の吸収サポート」や「肝機能の向上」、「コラーゲンの生成を助ける」などの作用が期待できます。育毛だけじゃなく健康、美容面でも魅力的な成分ですので、食品やサプリメントで積極的に摂取したい成分です。育毛を目指すなら手軽に必要摂取量が飲めるサプリメントがおすすめです。特に、ミノキシジルやフェナステリドなどの薬剤を使用されている方は、l-リジンと併用することでより育毛効果を高めることができますよ。気になる方はぜひチェックしてみてください。

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