ミノキシジル育毛剤の賢い選び方!効果的な使い方を徹底解説!

厚生労働省に認められた発毛成分ミノキシジル。ミノキシジルが配合された育毛剤はAGA(男性型脱毛症)の治療にも処方され、数ある育毛剤のなかでも人気を集めています。ただ、ミノキシジルは製品によって1~55%と配合量が異なるため、自分の頭皮に合わせた製品選びが必要です。

 今回はミノキシジル配合育毛剤の「効果的な使い方」と「選び方」を解説!「人気のミノキシジル育毛剤」も一緒に紹介します。

 

ミノキシジルは厚生労働省に効果が認められた発毛成分

ミノキシジルはもともと高血圧の治療薬として使われていた成分です。1960年代には主に血圧降下剤としての処方されていました。

しかし1980年代に副作用としてでた多毛症の症状から薄毛への効果があることが発見され、いまでは育毛剤の成分として使用されています。

 

ミノキシジルの作用

ミノキシジルの毛髪への主な効果として、まずは血管を拡張して血流を高める作用があります。滞りがちな頭皮の血行を高めることで毛根への栄養供給を助け、新たな毛の生成をサポートします。

毛根は毛包という組織に包まれ、そこに毛をつくる毛母細胞という細胞があります。ミノキシジルが毛包に直接作用することで毛母細胞の働きを活性化。発毛を促進させ細い毛を太く丈夫なものにして抜け毛も減らします。

ミノキシジルのAGAへの効果は米国食品医薬品局(FDA)より、植毛などの外科治療のほかに唯一の有効手段として認められています。FDAに発毛効果が認められている成分はミノキシジルのほかにフィナステリドのみです。

 

AGA(男性型脱毛症)に効果が期待できる

ミノキシジルは男性のAGA(壮年性脱毛症)の治療に効果が期待できます。

壮年性脱毛症はAGA(男性型脱毛症)の一種で、成人男性に多くみられる薄毛の症状です。遺伝や男性ホルモンの影響を受け、額の生え際や頭頂部にかけて抜け毛が増えていきます。数年かけてゆっくりと進行して、少しずつ薄毛が目立ってくるのが特徴です。

進行性のもので放っておいても抜け毛が治ることはなく、女性でも発症します。女性の場合はFAGA(女性男性型脱毛症)と名付けられ、その場合も治療にミノキシジルが使用されることがほとんどです。

 

ヘアサイクルを正常な状態に導く

髪の毛は1本1本に寿命があり、それぞれが一定の周期で生え変わっています。これをヘアサイクル(毛周期)とよび、毛は常に毛が成長する「成長期」・成長が鈍る「退行期」・成長が完全にストップして抜け落ちる「休止期」のいずれかの状態にあります。

通常は寿命を全うした髪が抜け落ちた後、成長期へと移行して新たな髪へと生え変わりますが、AGAのひとはDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンの作用で毛をつくる毛母細胞の働きが鈍くなり成長期が短くなっています。

つまり、毛が十分に成長せずに細く短い毛が増えるため、太く強い毛の割合が減っていき頭皮が薄毛になっている状態です。

ミノキシジルはDHTの作用で鈍くなった毛母細胞の働きを活性化させ、成長期を維持させるのに有効です。発毛を促進させて休止期にある髪を成長期へと移行。太い毛の割合を増やして薄毛を改善へと導きます。

ミノキシジルの薄毛に対する効果は、日本皮膚科学会の男性型脱毛症(AGA)のガイドラインでもAランク(推奨レベル)とされています。

 

人気のミノキシジル育毛剤6 選!

ミノキシジルが配合された育毛剤はいくつかありますが、ここでは知名度・人気度ともに高いものを厳選して6つ紹介します。ミノキシジル配合の育毛剤選びに迷ったら、ぜひ参考にしてみてください。

「リアップジェット」

リアップジェットは大正製薬から販売されている人気の育毛剤で、ミノキシジルが1%配合されています。ミノキシジルのほかに「ピリドキシン塩酸塩・トコフェロール酢酸エステル・Iメントール」の3種類の毛髪成分が配合されており、頭皮環境を整えて太く強い髪の成長を助けます。

容器がジェット噴射方式になっているのが特徴。メントール入りで頭皮に清涼感や爽快感を与えてくれます。ミノキシジルの配合も1%なので、これから薄毛ケアをはじめようという方や、ミノキシジルの配合の育毛剤を使ったことがないという方におすすめです。

 

「リアップX5プラス」

リアップジェットと配合成分はほぼ同じですが、ミノキシジルの配合率が5%になっています。濃度が高い分、リアップジェットよりもより効果が期待でき、同シリーズのなかでもとくに人気の製品です。

予防ではなくすでに薄毛に悩んでいる方、育毛に対してより高い効果を望むからにおすすめ。ミノキシジルは肌への刺激が比較的強いため、ミノキシジルの配合の育毛剤を使用したことがない方はまずはリアップジェットで試してみたほうがいいかもしれません。

最初の1本はリアップジェット、2本目はリアップXプラスとランクアップさせるのもおすすめの方法です。

どちらもドラックストアなどで手軽に購入できますが、リアップは「第一類医薬品」に分類されています。「化粧品」ではなく「薬剤」なので薬剤師の問診が必要です。

ちなみに、パッケージの表記は育毛剤ではなく発毛剤とされています。発毛剤とは厚生労働省に認められた発毛成分が配合された製品のことで、店頭販売で手に入る発毛剤はこのリアップシリーズのみです。

今回の記事では分かりやすくするために「育毛剤」と書いていますが、本来は発毛剤が正しい呼び方になります。

 

「ロゲイン」

アメリカの製薬会社が販売する育毛剤です。ミノキシジルは5%配合されており、AGAにおける発毛・育毛・抜け毛に効果が期待できます。海外からの輸入商品になりますが、日本でも知名度が高くリアップと同じくらい人気がある製品です。またリアップに比べ比較的安価で手に入れることができます。

同シリーズにはミノキシジルが2%配合された「女性用ロゲイン」も。男性が使ってもとくに問題はないので、頭皮が刺激に弱い方や副作用の不安がある方は手始めにこちらを試してみるのもいいでしょう。

 

「カークランド」

アメリカのカークランドという会社が販売する育毛剤。こちらはロゲインジェネリック製品になります。ジェネリック製品は医薬品メーカーが開発した新薬の特許満了後に、別の医薬品メーカーが同じ有効成分・製造方法でつくった薬のことです。

研究費用がかからない分、もとの薬よりも安く購入できるのが特徴。カークランドもロゲインよりも安価で購入できます。

ミノキシジルはロゲインと同じく5%配合で、こちらも海外からの通販購入になります。カークランドに関しては偽装品もよく出回っているということなので、代行業者を選ぶ際はしっかり注意しましょう。

 

「ポラリス」

アメリカの「ポラリスリサーチラボラトリーズ」という会社が開発する育毛剤です。ミノキシジルをミクロ化し、頭皮への吸収率をアップさせています。

またミノキシジル以外の毛髪成分として「リンゴポリフェノール」が配合されているのも特徴。リンゴポリフェノールはその名のとおりリンゴに多く含まれる成分で、高い抗酸化力をもっています。加齢による頭皮・毛根の酸化(老化)を防ぎ、頭皮全体の育毛を目指すことができます。

ポラリスは育毛剤の種類が豊富なのも人気の秘密。ミノキシジルの配合量で4種類に分けられています。

・「ポラリスNR-07」

ミノキシジル5%・アゼライン酸・リンゴポリフェノール・アデノシン配合

・「ポラリスNR-08」

ミノキシジル7%・アゼライン酸・リンゴポリフェノール・アデノシン・銅ペプチド配合

・「ポラリスNR-09」

ミノキシジル15%・プロシアニジンB2・銅ペプチド・サイモシンB4-ポリペプチド成長因子・アデノシン配合

・「ポラリスNR-10」

ミノキシジル16%・フィナステリド0.1・プロシアニジンB2・銅ペプチド・血管内皮成長因子・アラントイン配合

 

ポラリスもすべて海外からの輸入でのみ購入が可能です。

ミノキシジル育毛剤の配合が多い育毛剤を試したいという方におすすめ。ただし、ミノキシジルの配合量もぐっと多くなるため、肌が弱い方や体調に不安がある方は慎重に使用を検討しましょう。

 

また口コミでは臭いや色、べたつきなど使用感が苦手という声もチラホラ。使用の際は少し工夫が必要な製品でもあります。

 

「ジュンヘアー」

アメリカのジュンヘアーという会社が販売する育毛剤です。ミノキシジ5%配合の「ジュンヘアーM5」と15%配合の「ジュンヘアーM15」があります。ほかの育毛剤と比べるとやや知名度は低いですが、臭いも少なく使用感の良さが好評です。こちらもミノキシジルの配合が15%と高いため、購入・使用は慎重に。

 

効果がでるまでの期間

ミノキシジルの効果には個人差があるため、はっきり“このくらい”と期間をいうことはできません。ただ、髪の毛が休止期から成長期へ移行するには最低でも4か月はかかります。

どの育毛剤に関しても同じことがいえますが、効果を実感するまでにはだいたい4~6か月間ほどはかかると考えていいでしょう。

 

リアップに関しては、公式サイトで「最低でも6か月間の継続使用」を推奨しています。最初はあまり効果が出ないと感じるかもしれませんが、継続して使用することで徐々に抜け毛の減少を実感できるはずです。

 

すべての抜け毛に効果があるわけではない

ミノキシジルには効果の期待できない脱毛症もあります。例えば「脂漏性脱毛症」や「ひこう性脱毛症」など。頭皮の皮膚炎が原因となる抜け毛には効果が期待できません。

上記のような脱毛症はまず皮膚科での治療を優先し、炎症が治まってもまだ抜け毛が治らない場合にのみミノキシジル育毛剤の使用を検討します。

 

 

ミノキシジルの副作用について

ミノキシジル育毛剤は「医薬品」のために毛髪への高い効果が期待できますが、その分副作用のリスクも高い成分です。ミノキシジル育毛剤を使用した際の副作用は、内服薬の場合「低血圧・不整脈・動悸・たもう・むくみ・気分不良」などの報告があります。

外用剤で使用した場合に多いのがアレルギー反応による「かぶれ・かゆみ・赤み」などです。命にかかわるような深刻な副作用の報告はあまりありませんが、頭皮環境の悪化は薄毛の進行にもつながりかねません。頭皮が弱いひとはまず濃度の低いものから試すなど、副作用のリスクを十分に考慮したうえで使用したほうがいいでしょう。

 

ミノキシジルが使えないケース

女性は男性に比べ頭皮が刺激に弱い傾向にあるため、ミノキシジルは1%配合の育毛剤のみ推奨されています。また副作用の危険を避けるために妊娠・授乳中・未成年の使用もできません。

 

ミノキシジルの初期脱毛について

ミノキシジル育毛剤を使用した際、一時的に抜け毛が増えることがあります。これは初期脱毛とよばれるもので、ヘアサイクルが移行する過程でおこる現象。

抜け毛の量に不安になりますが、じつはミノキシジルが効いている証拠でもあります。しばらくすると抜け毛も収まり、徐々に産毛が増えて薄毛の症状もよくなっていくでしょう。

休止期が成長期へと移行するおよそ4か月間は、使用をあきらめず様子をみることをおすすめします。ただし、頭皮への炎症など違和感がある場合はすぐに使用をやめ、皮膚科を受診しましょう。

 

濃度が濃い製品は副作用の危険性も

ミノキシジルは大正製薬が行った臨床実験により、濃度が濃いほど効果が高まることが実証されています。

しかし副作用リスクを避けるため、現在日本ではミノキシジルが1~5%配合の育毛剤のみ店頭販売が認められている状態です。ミノキシジルを5%以上使用する場合は必ず医師の診察が必要になります。

海外製品は1%~16%の育毛剤が販売されており個人輸入で入手することも可能ですが、使用の際はそういった副作用の危険性も視野に入れることも大切です。

 

ミノキシジル育毛剤の入手方法

ミノキシジル育毛剤の入手方法は「店頭購入・クリニック・通販」の3パターンがあります。それぞれのメリット・デメリットを挙げると……

 

「クリニック」

メリット:医師による診断を受けられる、自分の頭皮に合った濃度を処方してもらえる

デメリット:クリニックにもよるが診療代がある分、通販よりも高額になる

「店頭購入」

メリット:すぐに手に入る

デメリット:薬剤師の問診を受ける必要があるため、人の目が気になる

「通販購入」

メリット:クリニックより比較的安価で購入できる、人の目を気にしなくてよい

デメリット:海外からの個人輸入の場合多少のリスクがある

 

海外からの通販は安価ですが、業者によっては粗悪品や偽薬を購入してしまうケースもあります。購入する際は代行業者を選ぶのがおすすめです。また濃度を高いものを使用する際、副作用が起きる場合もあります。副作用があった場合はすべて自己責任。個人輸入だった場合は医師や通販スタッフからのアフターフォローも受けられないため、購入は慎重に検討しましょう。

 

ミノキシジル育毛剤の効果的な使い方

育毛剤は製品にもよりますが、基本的に8時間をあけた1日2回の使用になります。リアップの場合だと1回の使用量が1ml。

計量が得きるタイプの容器になっているので、既定の量を薄毛が気になるところに直接垂らして塗布しましょう。全体の薄毛が気になる方は、頭皮全体をカバーできるよう一定間隔で液を垂らしていくのがコツです。

規定回数を超えた使用や、1回の使用量を多くしても早く良く効くということはありません。むしろかぶれなど副作用の危険性を高めてしまいます。頭皮の炎症から薄毛を進行させてしまいかねませんので、用法・用量はしっかり守りましょう。

 

育毛剤を付けるタイミング

ミノキシジルの成分がきちんと頭皮全体に染み渡るよう、頭皮は清潔な状態にしておきましょう。ヘアワックスや皮脂が残った状態だと浸透力を悪くしてしまう可能性があります。

育毛剤を付ける際は頭皮への浸透力を高めるために、頭皮の血行を良くするのがポイント。育毛剤を使用するのは全身の血行が良くなる入浴後がおすすめです。入浴できない場合は頭皮マッサージを施し、血流を高めてから使用するといいでしょう。

育毛剤は製品によって髪を乾かした後に使用するタイプと、濡れた髪に使用するタイプがあります。きちんと効果を発揮するためにも、パッケージをよく確認してから使いましょう。

 

「頭皮マッサージのやり方」

1.洗髪後などに指の腹を使って、頭皮を生え際から後頭部にかけてもみほぐす

2.指の腹で頭皮全体や気になる個所を軽くたたく

3.首の付けにある「天中」(てんちゅう)というツボを、数秒間押してゆっくり離す(痛気持ちいいくらいの強さで押すのがポイント)

 

頭皮マッサージに合わせてマッサージを取り入れると、頭皮の血行がより高まり効果アップします。忙しくて入浴できないときにも効果的です。首や肩周りの血流も良くなるため肩こり解消効果も。育毛剤の効果アップにぜひ取り入れてみてください。

 

内側からのケアも行おう

ヘアサイクルを正常に保つには外側からだけでなく、内側からのケアも必要です。忙しくてコンビニ弁当やファーストフードが続いているというひとは、一度食生活を見直してみましょう。

食材はそれだけで栄養がまかなえるというものはありません。肉・魚・大豆製品・海藻類などかたよりなく摂取するよう心がけましょう。

とくにタンパク質は髪をつくる原料になるので積極的にとりたいところ。肉も貴重なタンパク源ですが、脂身の多いものは脂質の摂りすぎになるので注意。

脂質を摂りすぎると頭皮の皮脂量を増やしすぎてしまいます。皮脂の過剰分泌はふけや炎症のもと。肉はなるべく鶏肉など脂身がすくないものを選びましょう。

 

髪のためにとりたい栄養素

・ビタミンB1

ビタミンB1はタンパク質の合成に関わる成分です。

「玄米・豚肉・ハム・たらこ」などを、意識して食べましょう。

 

・ビタミンB2

ビタミンB2は皮膚の新陳代謝を促して頭皮の良好な状態を保ちます。

「レバー・うなぎ・すじこ」などの食材に多く含まれます。

 

・ビタミンB6

ビタミンB6はタンパク質から血液をつくる助けをします。

健康な血液は髪の生成に必須。ビタミンB6が豊富な「かつお・まぐろ・レバー・肉・バナナ」を積極的にたべましょう。

 

・ミネラル(亜鉛)

海藻類などに含まれるミネラルもタンパク質の働きをサポートするための大切な栄養素です。とくに亜鉛は、髪をつくるための細胞分裂を助ける働きがあるため育毛に欠かせません。

 

亜鉛はアルコールの分解時にも消費されるため、不足しがちな栄養素でもあります。「レバー・うなぎ・海藻」などを意識してとりましょう。食事からの摂取が難しいときはサプリメントを利用するのもおすすめです。

 

運動で血流を高める

髪をつくるための栄養は血液とともに運ばれます。頭皮の血行が悪くなると、栄養や酸素が十分に届かず毛根が栄養不足の状態に。抜け毛を防止のためにも適度な運動を習慣にしましょう。

簡単なストレッチや手軽にできるウォーキングでOKです。仕事の合間や就寝前の数分間を使ってからだを伸ばしたり、通勤や買い物などを徒歩にしたりと歩く習慣を取り入れるのもおすすめです。

忙しいのにムリに運動しようとすると挫折のもとになります。運動がどうしても難しいというひとは、まずは身体を動かすということを意識してみてください。

 

ミノキシジルの育毛まとめ

ミノキシジルは発毛効果が唯一認められた育毛剤です。ミノキシジルの効果・選び方をまとめると以下の5つになります。

 

・頭皮の血行を促進し栄養の救急をスムーズにする

・毛母細胞の分裂を助け、発毛を促す

・まずは濃度の低いものから試す

・用法用量をしっかり守りつけるタイミングも工夫する

・海外からの通販はリスクもあることを認識する

 

ミノキシジルは賢く使うことで男性の抜け毛に効果が期待できます。育毛剤の使い方や選び方など、ぜひ記事を参考にしてみてください。

 

総合人気ランキング
  • 総合ランキング
  • 体験談
  • 一覧
  • 「なんとなく」で選んでいませんか?