育毛剤は正しい使用方法とタイミングで
育毛剤は、ただ闇雲に使えば良いというわけではありません。もちろん使用するのは良いことですが、間違った使い方をしていた場合にはむしろ逆効果になる場合もあります。
育毛剤の使用において大事なのは、ベストなタイミングと正しい使用方法です。この2つを理解して利用する場合とそうでない場合とでは、効果は著しく変わってしまいます。
使用するベストなタイミング

使用するベストなタイミングですが、「入浴後」が最も好ましいとされています。毛穴を詰まらせて髪の成長を妨げる原因となる皮脂や角質が、綺麗に洗い流されているからです。また、温かいお湯で洗うと毛穴が開き、毛根まで育毛剤が浸透しやすくなります。
そして、時間帯も重要です。髪の毛が成長するピークの時間帯は、22時から2時だと言われています。また、睡眠中は成長ホルモンが分泌されます。この成長ホルモンは、髪の毛にも作用するのです。
つまり、22時から2時に熟睡していれば、育毛剤と成長ホルモンの2つの効果が最大限に発揮されるのです。
ちなみに、「秋」は特に髪の状態に気を配らないといけません。なぜなら、秋は抜け毛が最も増える時期だからです。
日本には四季がありますので、頭皮の状態も刻一刻と変わります。
夏の紫外線は、髪にダメージを与えます。また、夏バテによって食欲が低下すると栄養不足になってしまいます。これも、秋に抜け毛が増える原因なのです。
なお、髪が成長する速度も季節によって変わります。成長速度は夏に最高潮を迎えますが、気温の低下と共に勢いが低下します。これらのことから、秋には特に念入りなお手入れが必要になるのです。
抜け毛が増えると、育毛剤の効果をなかなか実感できないかもしれません。
しかし、それは一時的に抜け毛の量が増えていることが原因です。効果が出ないからといって諦めずに、毎日お手入れを続けましょう。髪が増えるというよりも、抜け毛の量を抑える効果を期待するのが長続きする秘訣です。
用法用量を守り正しく使いましょう。

育毛剤を正しく使う上で、注意しなければならない事があります。
それは、使用する育毛剤の量と、使用方法です。
育毛剤は、大量に使用すればするほど効果が上がるというわけではありません。過剰に塗布した場合、毛穴を塞いでしまうのでむしろ逆効果になってしまいます。医薬品は、用法用量を守って正しく使わなければ健康を害します。それは育毛剤も同じなのです。
また、髪の毛を乾かすのであれば、自然乾燥は好ましくありません。自然乾燥は菌が繁殖しやすく、菌が原因で脱毛する可能性があるからです。
なので、ドライヤーで素早く乾燥させた後に、育毛剤を使用しましょう。
また、乾燥も頭皮の大敵となります。頭皮が乾燥すると、皮膚が持つバリア機能が低下してしまいます。バリア機能が低下すると、かゆみやフケなどのトラブルが起こりやすくなります。
この時、症状を改善しようとして洗浄力の強いシャンプーを使うのは逆効果です。
洗わないと毛穴に汚れが詰まります。しかし洗いすぎてしまうと、乾燥を悪化させてしまう可能性があります。乾燥した頭皮は敏感になっていますので、刺激を与えないように育毛ケアを行なわなければなりません。
髪と毛根の状態に合わせて、正しいお手入れを心がけましょう。
頭皮へのなじませ方

洗髪後の頭皮は柔らかくなっており、傷つきやすくなっています。ですので、強くこすると頭皮が傷ついてしまう危険性があります。
育毛剤は、強くすり込むのではなく指の腹で優しく揉むようにして頭皮になじませます。
強くすり込まなくても育毛剤は浸透するので、頭皮を傷つけないよう、丁寧に優しく使用することを心がけましょう。
叩く・すり込むなどの行為は、頭皮にダメージを与えてしまう可能性があります。
なお揉む時には爪を立てないように注意しなければなりません。
また、育毛剤は髪につけるのではなく、頭皮につけるというのを忘れないようにしましょう。髪の薄さが気になる部分を中心につけるのがポイントです。
なお、髪の状態を正しく把握するために、頭部の写真を撮影しておくのもいいでしょう。
頭頂部や後頭部などの気になる部分を撮影しておくことで、状態を自分で確認できるのです。
このように、育毛剤はただ使えばいいというものではありません。
使用する時間や、使用方法などに気を配ることで、より高い効果を期待できるようになるのです。
育毛対策は、根気よく続けていくことが重要です。もし効果が実感できたとしても、すぐに使用をやめないのもポイントです。
育毛対策はいつから始めるべきという決まりはありません。
ただ、以前と比べて分け目が目立つようになったり、髪に元気がなくなってきたと感じたりした時はお手入れを始める方がいいでしょう。髪が気になってきた時が、いつでもお手入れの始めどきなのです。そういう意味でも、抜け毛の増える季節は、ヘアケアを始めるベストタイミングだといえます。