育毛剤で飲み薬?その特徴や副作用、発毛剤との関係

育毛剤は頭皮に直接付けるものというイメージが強いですが、最近は飲み薬も登場しているといいます。薬を飲むことで本当に育毛効果が得られるの?と、その特徴や効果が気になる人も多いでしょう。他の飲み薬と同じような感覚で利用するだけで良いのか、どんな効果が現れるのか、ここでは詳しく調べていきます。また、育毛剤と発毛剤に関しても飲み薬と絡めながら説明をします。薄毛を少しでも改善したいという時に役立てられるように、飲み薬の実態について迫ってみましょう。

 

育毛剤で飲み薬ってどんなもの?

 育毛剤は清潔な頭皮に直接つけることで、抜け毛の予防や薄毛改善に効果が期待できる商品です。今では多くの商品が登場するようになり、商品に関する口コミも広まっています。そんな中、育毛剤で飲み薬があるという情報も飛び交っています。本当に薬を飲むだけで育毛効果が得られるのでしょうか?

 結論から述べると、飲み薬で育毛剤というものは存在しません。飲み薬で髪が生えたという場合は、発毛剤となっています。育毛剤は抜け毛の予防や育毛効果が期待できますが、発毛剤は私たちの体の構造や機能に直接働きかけて、発毛を促すというものになります。育毛はすでにある髪を育てること、発毛は頭皮から髪を生やすことと、両者には違いがあります。

 ここから、飲み薬で育毛剤があるという情報は、つまりは発毛剤であることもわかります。発毛剤と育毛剤の違いはわかりにくいですが、飲むことによって体の機能に働きかけるという点で発毛と判断できます。育毛剤という言葉の方が主流になっている今、飲み薬に関しても育毛剤が使用されていますが、厳密には発毛剤であるということを理解しておきましょう。

 

飲み薬の発毛剤(育毛剤)は主に2つある

飲み薬タイプの発毛剤に関しては、発毛に有効な成分が含まれているのが特徴です。現在日本で認可を受けている発毛剤は、プロペシアとザガーロの2つになっています。この2つについて、より詳しく解説をします。

 

プロペシア

一般にはフィナステリドと呼ばれており、今では世界60カ国以上で承認されています。日本では2005年から発売され、医療機関でも使用されるようになりました。プロペシアの有効成分はフィナステリドとなっており、AGAに効果が期待できます。AGAの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)を生成する際に必要な5α-還元酵素を阻害するため、DHTの生成が抑えられます。

 DHTの働きが抑制されることで、髪の成長期が長くなり、しっかりとコシのある髪の毛が生えてきます。このような仕組みでプロペシアは飲み薬として医療機関やクリニックで使用されています。きちんとした診察を受けた上で処方してもらえる薬となっているので、使用方法や副作用についても理解しておく必要があります。

 

ザガーロ

 続いて、ザガーロはプロペシアに比べると、最近になって承認された飲み薬となっています。2015年に承認されたばかりのAGA治療薬です。ザガーロに含まれる主成分はデュタステリドとなっており、プロペシアと同じく5α-還元酵素を阻害する働きを持っています。

 実際に髪の生えてくるスピードや目に見える効果は、プロペシアよりも早いと実証されているので、プロペシアよりも強力な薬であることもわかります。効果が早く現れるのは嬉しいですが、その分強力なので副作用や飲む際の注意点についてはきちんと理解しておく必要がある薬です。

 

飲み薬の育毛剤(発毛剤)の気になる副作用とは

 飲み薬として販売されている育毛剤は、つまりは発毛剤と言えるものですが、プロペシアとザガーロがあると説明をしました。この2つはしっかりと発毛の効果が期待できる反面、強い薬とされているため副作用にも注意しないといけません。そんな副作用や利用するにあたっての注意点について触れていきます。

 まずは、プロペシアの副作用や注意点から見てみましょう。プロペシアを利用して現れる可能性のある副作用で多いのが、性欲減退、勃起不全となっています。また、重大な副作用として肝機能障害が挙げられます。初めてプロペシアを利用する際には、経過を見ながら飲むようにしないといけません。もしも肝機能に障害があると医師が判断した場合には投与を中止する必要があるので、体調もよく見ておく必要があります。

 その他の副作用の可能性としては、うつの症状やめまい、じんましんや発疹などが挙げられます。飲み始めて間もない頃にはご自身の心身の変化をよく観察しておく必要がある点と、体調不良の時には服用しないという点には注意しましょう。

 続いて、プロペシアより強力とされているザガーロの副作用や注意点はどうなっているのでしょうか?ザガーロについては、プロペシアと同様の副作用が紹介されています。EDや性欲減退が主な副作用として挙げられます。また、初期脱毛が起きる可能性もあるので、服用して間もない頃は経過を観察しておきたいです。その他には、女性や20歳未満の人は使用できないこと、ザガーロを服用中は輸血ができないことも覚えておきましょう。

 ザガーロはプロペシアより強力と言われているため、副作用もはっきりと現れるのでは?と心配する人が多いですが、医師によるとプロペシアで効果が期待できなかった場合にはザガーロに切り替えても大丈夫ということなので、自分の体調を見ながらの使用は可能です。

 

正しく飲むことが何よりも大事

 飲み薬で気になる薄毛や抜け毛を改善できるということですが、まずは専門医の診察を受けて経過を見ながら使用するという方法を取りましょう。その際に、重要となってくるのが正しく飲むことです。早く効果を実感したいから多めに飲むといったことは、決してしてはいけません。いきなり激しい副作用が現れる恐れがあるため、服用量を守りましょう。

 プロペシアもザガーロも基本的には食事の影響を受けない飲み薬です。よって、どのタイミングで飲んでも構いません。ただし、1日1回という回数だけは守るようにしましょう。そして、効果を実感するためにも飲み忘れないようにすべきです。AGAをはじめとした髪の悩みは、続けることが大事です。途中でやめてしまったり、うっかり飲み忘れてしまうことで得られる効果も半減してしまう恐れがあるので注意しましょう。

 薄毛や抜け毛が頭皮につけるタイプの育毛剤では効果があまり感じられない、お金ばかり無駄にしている気がするという時には、飲み薬を検討してみると良いでしょう。飲み薬に関しては、育毛剤というよりは確実に髪を生やしてくれる発毛剤と言う方がふさわしいです。その際にはインターネットで購入して飲み始めるのではなく、きちんとAGAを専門に診てもらえる病院やクリニックで診察を受けましょう。診察を受けた上で医師がぴったりな薬を選んでくれます。その後は、使用方法を守って正しく飲むと徐々に効果が現れるでしょう。

 

まとめ

・育毛剤で飲み薬と言われているものは発毛剤と言えるものであり、体の機能に働きかける成分を使用しているのが特徴である。

・飲み薬の育毛剤には、主にプロペシアとザガーロの2つがある。どちらもDHTの働きを抑制して、発毛を促すという点は共通している。

・プロペシアもザガーロも同じような副作用(性欲減退、EDなど)が挙げられ、用量を守って正しく飲むことが大事。副作用が現れたら、すぐに使用を中止すること。

 

 育毛剤で飲み薬と言われているのは、厳密には発毛剤です。体の機能に直接働きかける成分を配合しているため、市販の育毛剤では効果が得られなかった人も発毛を実感できます。しかし、副作用や使用方法については注意が必要であり、医師の診察を受けた上で利用することをおすすめします。

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