あなたは大丈夫?薄毛の危険
薄毛の原因の一つに、遺伝があります。自分の家系の誰かが薄毛ならば、自分も将来薄毛になる可能性があるということです。
しかし、実は男性の毛が薄くなる原因は、遺伝よりもむしろ生活習慣による後天的な原因のほうが多いのです。
現代社会には、薄毛になる原因が多く潜んでいます。それはストレスや食生活、そして実は服装も関係しています。
ここでは、そんな身近に潜む「原因」と予防策を紹介していきます。
食生活

食生活と薄毛は大きく関係しています。人は食事をすることで栄養を摂取し、毛髪は栄養を摂ることで成長します。
なので、栄養が少なければ毛髪に必要な栄養が行き渡らなくなり、抜け毛が発生してしまうのです。
また、過剰な栄養の摂取も逆効果です。特に脂質は、適量ならば問題ありませんが過剰摂取すると頭皮の皮脂を増やし、それが原因で毛穴を詰まらせてしまいます。毛穴が詰まると毛根が弱り、抜け毛の原因になります。
予防策としては、正しい栄養バランスの食事をとることです。
タンパク質には髪の毛を構成するアミノ酸が含まれていますし、ミネラルには髪の成長を促進する効果、ビタミンには血行促進と代謝を活発にする効果があります。逆に、アルコールはビタミンを体内から排出してしまいますので、控えめにしましょう。
帽子

帽子をかぶることで、薄毛になりやすくなる原因を作ってしまう恐れがあります。
帽子をかぶっていると、頭皮が圧迫されます。この圧迫により頭皮の血行が悪くなり、髪に栄養が行き渡りにくくなってしまいます。その結果、薄毛や抜け毛の原因となってしまうのです。
また、通気性が悪くなるため、髪が蒸れやすくなるということも問題です。
頭皮が蒸れると、菌が繁殖しやすくなります。菌が繁殖すると、毛穴に炎症が起こり、それが原因で髪が抜け落ちてしまうのです。
予防策として、まず帽子をかぶる前にきちんと髪を乾かしましょう。濡れたまま帽子をかぶると蒸れやすくなるため、薄毛や抜け毛を加速させてしまう恐れがあります。
また、帽子を脱いだ後は髪をしっかりと洗って、頭皮を殺菌するようにしましょう。
飲酒

ストレスと薄毛は関わりがあると言われており、その延長線上に飲酒と薄毛の関係性があります。飲酒の習慣がある人は、薄毛との関係を少し見直しておかないといけません。
お酒を飲むのが好きな人は、平日の帰宅後や週末の楽しみとして、飲酒をすることもあるでしょう。ストレスも薄毛の原因となりますので、適度に発散させないといけません。しかし、その発散方法が飲酒だという場合は少し注意が必要です。飲酒が薄毛につながると言われている理由のいくつかを、下記にまとめて紹介していきます。
- 髪に必要なビタミンが、アルコールの分解に使われてしまう
- 飲酒をすると、アルコールを分解するためにビタミンB群が使われます。ビタミンB群はアルコールを分解するだけでなく、毛髪の生成を助けるという働きもあります。つまりアルコールの分解にビタミンB群が使われてしまうと、髪にとってはマイナスだと言えるのです。これが、飲酒は薄毛につながると言われている原因の一つです。
- 皮脂の分泌量が増えて、頭皮が脂っぽくなるおそれも
- 1の項目と関連がある話ですが、ビタミンB群は頭皮や毛髪と深い関わりがあります。
例えばビタミンB2には育毛の生成を助ける働きがあり、ビタミンB6には皮脂の分泌を抑える働きがあると言われています。そしてビタミンが不足してしまうと皮脂が過剰に分泌されてしまう恐れがあり、それが原因で抜け毛が増えてしまう可能性があります。 - 飲む量によっては、寝つきが浅くなることも
- 適度な飲酒は寝酒として効果的ですが、飲めば飲むほどぐっすり眠れるというわけではありません。中等量のアルコールを摂取して眠ると、かえって寝つきが浅くなることもあります。また寝酒の習慣がつくことで、体がアルコールに慣れてしまい、次第に飲酒量が増えるというケースもあります。
人間は睡眠によって休息を取りますので、十分な睡眠が取れないと、本来は毛髪に回されるはずだったエネルギーが後回しにされてしまいます。それを防ぐために良質な睡眠をとる必要があり、お酒を飲み過ぎないように心がける必要があります。
ストレスは薄毛の大敵ですが、過度なアルコール摂取は薄毛の原因につながります。しかし毎日のように飲んでいたのに、突然禁酒をするとなれば逆にストレスがたまってしまいます。そのような場合は、週に1日から2日は休肝日を作るなど、徐々に摂取するアルコールの量を減らす取り組みをするといいでしょう。
5年後や10年後の髪の状態を考えたら、自然と今の自分がどういう行動を取るべきか分かるはずです。お酒はほどほどの量を守り、飲酒以外の趣味を見つけて上手にストレスと付き合っていくことも、若々しい髪を保つためには必要なことだといえます。