薄毛治療は皮膚科で受けない方がよいのか!?

薄毛に悩んでいる人の中には、治療を希望して皮膚科を受診する人が少なくありません。もちろん皮膚科でも薄毛治療が受けられますが、本当に薄毛を改善したいのなら、皮膚科には行かない方がいいかもしれません。皮膚科で薄毛治療を受けない方がいいのは、どうしてなのでしょうか。また、皮膚科に行かない方がいいのならば、薄毛治療はどこで受ければいいのでしょうか。ここでは、これらの点についてわかりやすく解説します。
皮膚科での薄毛治療をおすすめできない理由とは
テレビCMなどの影響もあり、「薄毛治療は病院で受けるもの」という認識が浸透しつつあります。そして薄毛に悩んでいる人の中には、「薄毛治療ならばやっぱり皮膚科だろう」といった理由から、特に深く考えることなく皮膚科を受診する人が沢山います。 もちろんそれも間違いではないのですが、本格的に薄毛を改善したいのであれば、皮膚科での治療はあまりおすすめできません。では、それはどうしてなのでしょうか。
皮膚科医は薄毛治療の専門家ではない
皮膚科医は、皮膚疾患全般の治療を専門的に行う医師です。日々の診療では、皮膚はもちろん爪や粘膜、髪の毛など様々な部位の診察・治療を行うなど、その項目は多岐にわたります。様々な皮膚疾患の治療に対応するためには幅広い知識が必要になりますので、薄毛治療の研究に避ける時間や労力はどうしても限られてしまいます。 つまり皮膚科医は、「皮膚疾患の治療の専門家」であって、薄毛治療の専門家ではないのです。そのため皮膚科で受けられる薄毛治療は一般的なものにとどまり、薄毛の改善に特化した専門的な治療を受けるのは難しい傾向にあります。
症状に合わせた治療が難しい場合がある
薄毛の原因は人によって様々で、AGA(男性型脱毛症)によって薄毛が進行する人もいれば、ストレスや頭皮の乾燥、食生活などが原因となって抜け毛が増える人もいます。また、同じAGAであっても、薄毛の進行具合などによって取るべきアプローチが変わってくることもあります。 そのため薄毛治療はその人の症状に合った方法で行われるべきなのですが、皮膚科における薄毛治療では、一般的な内服薬や外用薬を処方されるにとどまります。つまり皮膚科受けられるのはごく一般的な薄毛治療であり、自分の薄毛の状態や原因に合わせた専門的な治療をうけるのは難しい傾向にあるのです。
皮膚科の治療では薄毛の進行を抑制することしかできない
「一般的な薄毛治療でも、効果があるのならばそれでいいのではないか。」と考える方も少なくないでしょう。しかし皮膚科における薄毛治療では、薄毛の進行を抑制することはできても、発毛を促進して髪の毛を増やすことは難しいと言われています。 そもそもAGAは男性ホルモンの一種であるテストステロンが毛母細胞にダメージを与えるジヒドロテストステロンに変換されることによって、進行します。そのため皮膚科では内服薬を処方して体内における男性ホルモンの変換を阻止していくのですが、この治療では、AGAの進行を食い止めて「現状維持」をすることしかできないのです。
薄毛に悩んでいるなら皮膚科ではなく薄毛治療専門クリニックがおすすめ
薄毛を改善したいのであれば、皮膚科ではなく薄毛治療を専門的に行っているクリニックに行くことをおすすめします。ここからは、薄毛治療専門クリニックで治療を受けることにはどのようなメリットがあるのか、また、こういったクリニックではどのような治療が受けられるのか、詳しくみていきましょう。
薄毛治療専門クリニックに行くメリットとは
薄毛治療専門クリニックで治療を受けることには、多くのメリットがあります。
●薄毛治療を専門的に行う医師の診察が受けられる
薄毛治療専門クリニックに在籍しているのは、AGAをはじめとする薄毛の治療を専門的に行っている医師です。そのため薄毛治療に関する知識を豊富にもっていますし、毎日様々な症例にあたっている分、経験も豊富です。
私たちにとって髪の毛はとても大切なものですので、薄毛治療に関する知識・経験ともに豊富な医師に治療を任せられるのは、安心できるポイントでしょう。
●頭皮や髪の毛の状態について正確に知ることができる
薄毛治療においてはまず、なぜ薄毛になったのか、頭皮や髪の毛はどんな状態にあるのか、といったことについて正確に知る必要があります。この点、薄毛治療専門クリニックでは、視診や血液検査によってはもちろん、遺伝子検査やミネラル検査、カメラを使った毛穴の状態の確認など、様々な検査が行われます。
つまり薄毛治療専門クリニックならば、頭皮や髪の毛の状態を詳しく知ったうえでより適切な治療方針を立てていくことができるのです。
●自分に合った治療法を選択できる
皮膚科では内服薬による薄毛治療を基本としていますが、薄毛治療専門クリニックでは、独自に開発した薬剤を使った治療や、レーザーを使った治療、植毛など様々な治療法に対応しています。
どんな治療法が適しているのかについては個人差がありますので、治療法の選択肢が沢山あるというのは、薄毛に悩む人にとってとても安心できるポイントといえるのではないでしょうか。
クリニックを選ぶときにチェックすべきポイント
薄毛治療を受けるクリニックを選ぶときは、以下のポイントをチェックしてみることをおすすめします。
・これまでどのくらいの症例を扱ってきたのか(クリニックの実績)
・どのような治療法に対応しているのか
・料金が明確に示されているかどうか
・カウンセリングに対するクリニックの方針
・自宅や職場、駅からの距離(通いやすいかどうか)
受診を検討しているクリニックがある場合は、インターネット等で検索をしてそのクリニックの口コミをチェックしてみるのもおすすめです。
皮膚科・薄毛治療専門クリニックに行く前に知っておきたいこと
薄毛治療や薄毛対策は、やり方を間違えると症状を悪化させてしまう可能性もあります。現在薄毛治療を検討している方は、後になって悔やまないためにも、最低限の情報を知っておくようにしましょう。
薄毛治療はできるだけ早い段階で開始しよう
現在、薄毛治療専門クリニックで行われている治療方法には様々な種類があります。しかしどんなに優れた治療法も、薄毛がかなり進行している方、あるいは、髪の毛がほとんどなくなってしまっている方に対しては、大した効果が期待できません。 薄毛、とくにAGAは放置しているとどんどん進行していきますので、できるだけ早い段階でクリニックに行き、治療を受けることをおすすめします。
薄毛治療薬の個人輸入は危険な場合がある
薄毛治療には健康保険を使うことができないため、皮膚科やクリニックなどの医療機関で処方してもらうと、どうしても治療費が高くなってしまいます。そのため薄毛に悩む人の中には、個人輸入代行サービスなどを利用して治療薬を購入する人が少なくありません。 しかし薄毛の治療薬は本来、医療機関で処方されるものであり、「薬」である以上、副作用が起こる可能性もゼロではありません。クリニックでは定期的な血液検査をして健康状態を確認しながら薬を処方しますが、個人で薬を入手する場合、その安全性や副作用の可能性等については全て自己責任となります。 また、個人輸入などで入手できる薬の中には偽物が混ざっていることもあり、最悪の場合は健康に害が及ぶ可能性もあります。 薄毛を改善するために健康を害していては元も子もありませんので、薄毛治療薬は医療機関で購入することをおすすめします。
まずはカウンセリングを受けてみよう!
薄毛治療は、皮膚科ではなく薄毛治療専門クリニックで受けることをおすすめします。
・皮膚科での薄毛治療では、薄毛の進行を抑制することしかできない。
・皮膚科医は、薄毛治療の専門家ではない。
・薄毛を改善したいのであれば、薄毛治療専門クリニックに行くのがおすすめ。
・薄毛治療専門クリニックでは、様々な治療法の中から自分に合った薄毛治療が受けられる。
薄毛治療を検討している方はまず、クリニックのカウンセリングを受けに行ってみてはいかがでしょうか。