お手軽育毛対策「ツボ押し」!その効果とやり方って?
「育毛にツボ押しが効果あるってホント?」、あなたはツボ押しが育毛に効果があるという話に対して半信半疑かもしれません。ただ、実際ツボを刺激することは本当に育毛効果があります。そして、ツボへの刺激を頭皮マッサージなどと組み合わせると、その育毛効果をより高めることが可能です。今回はツボ押しが育毛に効果がある理由と正しいツボ押しのやり方について紹介します。
血液の流れが良くなる!それがツボ押しの効果
東洋医学では体には「気」と「血」が流れており、この2つが人間の健康に大きく関係していると考えられてきました。そして、この気と血が流れる道の中にあるいくつかの重要なポイントをツボと呼んでいます。
ツボを刺激することによる健康効果は世界保健機関(WHO)からも認められています。ツボを刺激することによって、自律神経の働きを整え、体内の血行を促進する効果が期待できます。これが育毛という点ではプラスに働きます。
ご紹介、育毛に効くツボはこれ!
ツボを押すことで育毛を促進する効果が期待できることは分かりました。したがって、ここからは育毛効果を期待できるツボについて紹介します。
頭皮マッサージで刺激したい育毛に効くツボ
髪の毛が生えている頭部、この頭部には育毛に効果があると言われているツボがたくさん分布しています。これらのツボに育毛剤などを使った後、行う頭皮マッサージの時に合わせて刺激してやると、非常に効果的です。今回は頭にあるツボの中でも、特に意識して刺激を行いたいツボについて紹介します。
百会
頭のてっぺんの部分にあるツボを「百会」と言います。
この百会は鍼灸の世界でも最も多用されるツボになります。百会のツボが持っている働きとして挙げられるのは、交感神経優位の状態から副交感神経優位の状態に体を切り替えるというもの。
交感神経が働いている時、血管は収縮してしまう性質があります。血管が収縮してしまうことにより、頭部を巡る血液の量が減り、頭部の血行が悪化します。
百会を刺激することにより、副交感神経が活発に働くようになり、頭皮の血行を促進する効果が期待できます。
天柱
後頭部の中心から生え際のラインに沿って指を動かしていくと、途中で左右に太い筋が出てきます。この太い筋を少し外側に超えたあたり、押すと気持ち良く感じるツボがあります。これが「天柱」です。
この天柱を刺激することにより、頭部の血行が良くなると言われています。こちらのツボも積極的に刺激したいツボです。
風池
上記で紹介した天柱のツボを超えてさらに外側に手を動かしていくと、耳の後ろの辺りに硬いくぼみのような部分があります。これが「風池」というツボです。
風池のツボは眼の疲れや肩こりの改善に効果を発揮すると言われているツボです。眼の疲れや肩こりは周辺の血行が滞っていることにより発生します。この風池を刺激することにより、上半身の血行が促進され、頭部の血行促進にもつながります。
太陽
太陽はこめかみの部分にあるツボです。こめかみを刺激してやることがそのまま太陽を刺激することに繋がります。
太陽というツボは後頭部頭痛と言われる首肩から後頭部にかけての部分がズキズキ痛むという頭痛症状の改善に効果を発揮します。太陽が後頭部頭痛に効果を発揮する理由、それが肩こりを和らげて、自律神経の働きを正常にするためです。この2つの働きは育毛にもつながります。
角孫
角孫は耳を折りまげて顔につけた時、耳の先端がくっついている部分にあるツボです。
こちらの角孫というツボ、頭痛の痛みを緩和したい時によく使われるツボです。頭痛の一つに肩こり・ストレスなどが原因となって生じる血行悪化が引き起こす「緊張性頭痛」があります。緊張性頭痛は血管が収縮して血の流れが悪くなることが原因となるため、角孫を刺激して血流を改善することで症状が緩和されます。
この角孫の血行促進効果は、育毛にもプラスの影響を与えます。
頭皮以外にも育毛に効くツボはあります
ツボは頭部にだけ集中的に分布している訳ではありません。頭部以外にも体全体にツボは存在しています。ここからは頭部以外に存在する育毛に効果のあるツボを紹介します。
涌泉
涌泉というツボは足の裏の中央の辺りにあります。涌泉の位置を知りたい場合、足の指を曲げてやるようにしましょう。すると、足の中央でへこむ部分が出てきます。この部分が涌泉です。
涌泉を刺激すると、足の血行が良くなるだけでなく、頭部の血行を改善する効果も期待できます。したがって、頭皮の血行を促進したいなら、この涌泉も積極的に刺激するようにしましょう。
合谷
合谷は手の親指と人差し指の骨が交わった部分から少し人差し指側に寄ったところにあるくぼみに存在するツボです。
合谷を刺激することによって得られるのが、リラックス効果。特にストレスによって不眠症に陥っている人が合谷を刺激すると、よく眠れるようになると言われています。実は髪の毛の生成が活発に行われている時間帯は睡眠中。そのため、しっかりと睡眠がとれない不眠の状態が続くと、育毛においても非常にマイナスです。この不眠の問題を解決する効果が合谷のツボには期待できます。
陽池
手首の部分に存在するツボが陽池です。具体的には手の甲側の手首の中心部分にあります。手首をそらせると手首にくぼみができますが、そこが陽池になります。
この陽池、冷え性改善のツボとして知られています。陽池を刺激することで手足や頭部といった体の末端まで血液を循環させることが可能となります。
三陰交
内くるぶしから指3~4本分あがったところに小さなくぼみがあります。そこが三陰交と呼ばれるツボです。
この三陰交は冷えのツボと言われています。三陰交が冷えてしまうと、体も冷え性の症状を生じることになります。ただ、三陰交をしっかり刺激すると、体の冷えを防いで血行を良くする効果が期待できます。体の血の巡りが良くなることは、育毛においてもプラスです。
関元
関元はおへそから指4本分くらい下にあるツボです。武道の世界では丹田という言葉で表現される場所に存在するツボです。
この関元、刺激してやることにより、体を大本から温める効果が期待できます。体が冷えてしまうと、体内の血行が悪化します。この体の冷えに伴う血行の悪化を防ぐ効果を期待できるのが、この関元のツボです。関元のツボを刺激することで、頭部に流れる血液の量を増やすことができます。
超簡単!日々の育毛対策に取り入れたいツボ押し
ここまで紹介してきたツボを刺激してやることで、簡単に育毛促進効果を得ることができます。ただ、どうせツボを刺激してやるなら、より効果的なやり方を押さえてから行った方が、その育毛効果も高まります。また、ツボ押しの際には気を付けなければいけないこともいくつかあるので、そのような注意事項についても説明します。
今日からできる!育毛に効果抜群なツボ押しのやり方
ツボ押しを初めて行う人は自分がきちんとツボを正しく押すことが出来ているか気になると思います。ツボに共通しているのは押したときに、じわーっと心地よい感覚を感じるということです。したがって、自分が実際ツボだと思う場所を押してみて、気持ちいい感覚があったなら、うまくツボを押せていると判断しましょう。
ツボ押しの基本は痛いと感じるほど強くはやらないこと。気持ちいいと感じるくらいの強さでツボを押してやることがポイントです。なお、1つのツボにつき、90秒間ほどしっかりと時間を取って刺激すると、その効果が高まります。
そして、押すときは指の腹を使って息を吐きながら押すことがおすすめです。
ツボは押して刺激してやるのが基本になります。ただ、ツボの周辺をホットパックや蒸しタオルで温めてやることも、ツボの効果を引き出すことに繋がります。鍼灸の世界ではツボを刺激する際、鍼を刺すか、灸で温めるという治療法を行っています。そのため、ツボの周辺を温めることでも、ツボの育毛効果を引き出すことができるでしょう。
これだけは注意!ツボ押しの際に気を付けるべきこと
ツボ押しで気を付けたいことは「やりすぎないこと」。ツボ押しは気持ち良いので、5分、10分と長時間にわたってツボを刺激してしまうことがあります。ただ、これは逆効果。長くても90秒程度でツボ押しを止めるようにしましょう。
また、お酒を飲んでいる時や体調が悪くて熱がある時などはツボ押しを行わないようにしましょう。このような時にツボ押しを行ってしまうと、気分が悪くなったり、さらに病気の症状が悪化してしまう可能性があります。
まとめ
ツボ押しには自律神経の働きを調整して、体内の血行を良くすることで、育毛を促進する効果が期待できます。ツボ押しについてまとめると、
・頭部には百会、足には涌泉といった形で育毛に役立つツボはいくつもある
・ツボを刺激する場合、90秒くらいかけてしっかりと刺激する
・飲酒時や病気の時には、ツボ押しを行ってはいけない
となります。
ツボ押しはお金もかからず、今日からでもスタートできる育毛対策です。ぜひ、育毛対策に取り入れてみてはいかがでしょうか?