ミノキシジルを頭皮に注射！育毛メソセラピーを徹底解説！
育毛剤や飲む発毛医薬品を使ってもイマイチ効果を感じられないという方や、飲む発毛医薬品は副作用が気になって使用できないという方にオススメの男性型脱毛症(以下AGA)治療法があることをご存じでしょうか。その治療法とは、育毛成分を頭皮に直接注射するという手法です。
育毛剤は手軽に手に入るために誰もが最初に取り組む薄毛対策ですが、医薬部外品なので効果が穏やかです。そのため、薄毛が進行してしまった方にとっては実感できる効果が物足りないケースも多く報告されています。逆に飲む発毛医薬品の場合は、医薬品なのでしっかりと効果は現れるものの、副作用として男性器や肝臓、体毛への悪影響が懸念されます。
一方、育毛成分を注射するという手法は育毛メソセラピーやHARG療法と呼ばれるもの。これは患部にミノキシジルなどの育毛成分を直接送り込むことになるため、他の治療法に比べて効率的に効力を発揮できるのです。この記事では、頭皮に育毛成分を直接注射する意義とメリット、デメリットを徹底的に解説します。
育毛成分を頭皮に注射すると何がいいのか
育毛成分を頭皮に直接注射する育毛メソセラピーやHARG療法。この手法は塗る育毛剤や飲む発毛医薬品と、どのように違うのでしょうか。
塗る育毛剤は患部の皮膚から、飲む発毛医薬品は体内から、育毛メソセラピーやHARG療法は患部の血管から育毛成分を取り込むという違いがあるのです。この違いは発毛効果にどのような影響を与えるのでしょうか。
ここでは塗る育毛剤と飲む発毛医薬品のデメリットを紹介し、それを解消する育毛注射のメリットを解説します。
塗る育毛剤は何が駄目なのか
日本において最もメジャーな育毛剤、それが塗る育毛剤です。リキッド式やスプレー式が存在し、どちらも頭皮全体に薬液を馴染ませて、マッサージするように塗り込むことで効果を発揮させます。このように聞くと、駄目な部分が見当たらないのですが、一体どんなデメリットがあるのでしょうか。
一番のデメリットは、浸透度です。実は、薬液が確実に経皮吸収できるのは角層まで。これは頭皮の一番外側にある層で、効果をしっかり与えるためにはその奥の奥にある真皮まで送り込まなくてはいけないのです。もちろん角層に成分を浸透させるのは保湿やバリア機能維持のためには重要なのですが、劇的な発毛を期待できるほどにはなりません。そのため、塗る育毛剤はAGAの症状が進んでいる方にはオススメできないのです。
飲む発毛医薬品は何が駄目なのか
塗る育毛剤は成分が浸透しづらい点がデメリットでしたが、飲む発毛医薬品ならそんなことはありません。何故なら、身体の中に直接摂取するため、成分を残らず吸収することができるからです。しかし、そのことが飲む発毛医薬品の最大のデメリットでもあるのです。
経口摂取するということは患部以外にも成分が影響してしまうと言うことにつながります。つまり、望んでいない部分で効力を発揮してしまうことがあるのです。
ひとつ例を挙げてみます。代表的な飲む発毛医薬品はプロペシアで、その有効成分フィナステリドです。フィナステリドは男性ホルモンが頭皮で悪玉化してしまうのを防ぐ効力を発揮するのですが、睾丸で効果を発揮してしまうとEDなどの男性器障害の副作用を発生させてしまうのです。
発毛成分を注射するメリットを解説
患部に塗っても浸透率が悪いし、身体に取り込むと余計な部分にも影響してしまう。では、一体どのように吸収すればいいのでしょうか。その結果生まれたのが「患部から直接成分を取り込む」という手法です。
頭皮に育毛成分を直接注射してしまえば、浸透率を気にすることなく成分を送り込むことができますし、患部以外に必要以上に成分が送られるのを防ぐこともできます。そのため、副作用が発生する確率が極めて低い治療法とも呼ばれています。
必要な場所に必要な分だけ育毛成分を送り込む。これこそが育毛メソセラピーやHARG療法の最大のメリットなのです。
注射する育毛成分の種類と効果を解説
頭皮に育毛成分を注射する育毛メソセラピーとHARG療法という手法ですが、その大きな違いは注射する成分にあります。また、この2つの治療法の他にも、マイナーな直接注射の育毛法が存在します。ここでは、これらの手法で利用される育毛成分についての種類と効果を解説します。
育毛メソセラピーで使用する成分
育毛メソセラピーで使用する主な成分は、ミノキシジルやフィナステリド。ミノキシジルは塗るタイプ、フィナステリドは飲むタイプが厚生労働省から認可されている医薬品成分です。
ミノキシジルは血管を拡張したり、新たな毛細血管を新生する効果があります。血管が拡張すると、栄養が効率的に頭皮に送られるようになり、毛細血管が新生されると、活動休止していた毛母細胞が再び活性化し、発毛に繋がるのです。患部に塗るだけでは十分に血管が新生できなかったというケースでも、注射することで成分を直接送り込めば、発毛効果アップも期待できます。
フィナステリドはAGAの原因である５αリダクターゼという酵素を抑制する効果があります。男性ホルモンが５αリダクターゼによって悪玉化させられてしまうと、それと結合した髪の毛は成長を終え、抜け毛への道をたどることになるのです。しかし、頭皮にとっては悪玉な男性ホルモンも男性機能には重要な意味を持っています。服用による経口摂取では身体全体の男性ホルモンに影響してしまいますが、育毛メソセラピーの場合、できる限り患部だけで活動させるようにすることができるのです。
その他にも頭皮の栄養素としてコエンザイムQ10や各種アミノ酸、ヒアルロン酸などの成分を使用しています。使用成分はクリニックごとに異なるので、クリニック選定の基準として利用してください。
HARG療法で使用する成分
HARG療法は、育毛メソセラピーの種類のひとつで、各種育毛成分の他に成長因子(グロースファクター)を利用した治療法です。HARG療法では、AAPEと呼ばれる健康な成人女性から採取した脂肪幹細胞を培養した細胞から分泌されたタンパク質を注射します。このタンパク質には休止期にある毛母細胞を成長期へと導くために必要な成長因子を豊富に含んでおり、それにより活動を休止してしまった毛根を活性化させ、発毛促進するのです。
代表的な成長因子としてはFGF-7やVEGFがあります。FGF-7は繊維芽細胞増殖因子とも呼ばれ、毛母細胞を増殖させる効果がある成長因子です。VEGFは血管内皮細胞増殖因子と呼ばれ、血管新生を司る因子とされています。なおVEFGについては、ミノキシジルを摂取した際に発生する因子としても知られています。
これらの成長因子は再生医療として注目される「幹細胞」を利用して抽出されたものです。幹細胞とは人間のさまざまな器官へと分化できる役割がある細胞。iPS細胞やES細胞も幹細胞のひとつです。脂肪幹細胞を培養して作られたAAPEには毛髪再生に必要な成長因子が豊富に含まれており、これを育毛メソセラピーに使われるカクテルとブレンドして頭皮に注入するのがHARG療法なのです。
その他の成分
育毛メソセラピーともHARG療法とも違う、頭皮に注射する系薄毛治療にバンパイアPRPという手法があります。これは、自分の血液からPRP組織(血小板を遠心分離機で濃縮したもの)を作りそれを頭皮に注射するというもの。血小板にはさまざまな成長因子が含まれており、患部に注入することで細胞組織を活発化させることができるのです。
成長因子に活躍してもらうという面でHARG療法と共通する部分もありますが、クリニックで培養された因子を利用するのではなく自分の身体で発生したものを利用するのがメリットのひとつです。ただし、バンパイアPRPは日本で施術できるクリニックが極端に少ないというデメリットがあります。育毛メソセラピーやHARG療法が効かなかった方は最後のチャレンジとして受けてみてもいいでしょう。
育毛成分を頭皮に注射するデメリット
塗る育毛剤や飲む発毛医薬品よりも、効率的に発毛させることができる育毛メソセラピーやHARG療法。では、そんな注射療法にはデメリットはないのでしょうか。ここでは頭皮注射療法のデメリットを紹介します。
高額な費用
まず最初に挙げられるのが費用面です。育毛メソセラピーにしろHARG療法にしろ、その治療にかかる費用は育毛剤や発毛医薬品の比ではありません。育毛メソセラピーでは安くても1回2万円近くの費用がかかり、HARGともなると5万円超えはザラにあります。
というのも、頭皮注射療法は自分で行うことができないため、薬を渡して終わりというわけにはいきません。施術には医師の資格が必要になります。しかも、AGAの治療には健康保険が効かないために、費用は全額個人負担になってしまうのです。
AGA以外の薄毛に向いていない
頭皮に注射する育毛成分は、フィナステリドのような悪玉男性ホルモンを抑制するものやミノキシジルのような発毛を促進するもの、複数の成長因子やアミノ酸、タンパク質などの栄養素です。これはAGAによる薄毛への対策としては優秀ですが、薄毛の原因は男性ホルモンによるものだけではありません。脂漏性皮膚炎のような皮膚疾患には向いているとは言えないでしょう。
もちろん、皮膚疾患に効果的な成分を注射することも可能ですが、費用対効果が悪いため、施術を行っている所はあまり見かけられません。
皮膚疾患系の薄毛になってしまった場合、頭皮注射を利用するのではなく、クリニックや皮膚科で診断を受けるのがオススメです。ただし、円形脱毛症のような治療が困難な脱毛症は施術を行っている場合があるので、無料カウンセリング時に尋ねてみるといいでしょう。
育毛メソセラピーやHARG療法がオススメの方は？
育毛剤や発毛医薬品ではなく、育毛メソセラピーやHARG療法のような頭皮に直接成分を注射する治療法がオススメなのはどのようなケースでしょうか。ここでは、育毛メソセラピーやHARG療法がオススメの方を紹介します。
育毛剤の効果が現れなかった
過去に育毛剤を試して効果がなかったという方は、頭皮に注射するタイプの治療がオススメです。
育毛剤は頭皮の角層までしか浸透しないため、人によっては十分に効果を発揮できない場合があります。しかし頭皮に直接注射する育毛メソセラピーやHARG療法なら、患部に成分を直に取り入れることができます。そのため浸透不足によって効果が実感できないと言うことがないのです。
副作用が気になる
飲む発毛医薬品は、厚生労働省から効果が認められている反面、副作用が気になってしまうものです。副作用が発生するのは、経口摂取した成分が身体全体で効果を発揮してしまうのが原因のひとつ。そこで、患部のみで作用できるように、直接注射する手法が利いてくるのです。
まとめ
頭皮に直接育毛成分を注射する薄毛対策は、成分の効果を効率的に発揮させる手法のひとつです。以下でその特徴をまとめます。
・塗る育毛剤は頭皮の表面までしか浸透しない。飲む発毛医薬品は副作用の心配が大きい。
・頭皮に直接注射する治療法は、真皮に直接成分を送り込むために浸透力不足の心配がない。
・頭皮に注射する治療法は大きく育毛メソセラピーとHARG療法の2種類がある。
・育毛メソセラピーは育毛成分を頭皮に注射する。HARG療法はそれに加えて成長因子を頭皮に注射する。
タイトル：ミノキシジルを頭皮に注射！育毛メソセラピーを徹底解説！
ヘッダーテキスト一行目：ミノキシジルを頭皮に注射！
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育毛剤や飲む発毛医薬品を使ってもイマイチ効果を感じられないという方や、飲む発毛医薬品は副作用が気になって使用できないという方にオススメの男性型脱毛症(以下AGA)治療法があることをご存じでしょうか。その治療法とは、育毛成分を頭皮に直接注射するという手法です。
育毛剤は手軽に手に入るために誰もが最初に取り組む薄毛対策ですが、医薬部外品なので効果が穏やかです。そのため、薄毛が進行してしまった方にとっては実感できる効果が物足りないケースも多く報告されています。逆に飲む発毛医薬品の場合は、医薬品なのでしっかりと効果は現れるものの、副作用として男性器や肝臓、体毛への悪影響が懸念されます。
一方、育毛成分を注射するという手法は育毛メソセラピーやHARG療法と呼ばれるもの。これは患部にミノキシジルなどの育毛成分を直接送り込むことになるため、他の治療法に比べて効率的に効力を発揮できるのです。この記事では、頭皮に育毛成分を直接注射する意義とメリット、デメリットを徹底的に解説します。
大見出し：育毛成分を頭皮に注射すると何がいいのか
育毛成分を頭皮に直接注射する育毛メソセラピーやHARG療法。この手法は塗る育毛剤や飲む発毛医薬品と、どのように違うのでしょうか。
塗る育毛剤は患部の皮膚から、飲む発毛医薬品は体内から、育毛メソセラピーやHARG療法は患部の血管から育毛成分を取り込むという違いがあるのです。この違いは発毛効果にどのような影響を与えるのでしょうか。
ここでは塗る育毛剤と飲む発毛医薬品のデメリットを紹介し、それを解消する育毛注射のメリットを解説します。
中見出し：塗る育毛剤は何が駄目なのか
日本において最もメジャーな育毛剤、それが塗る育毛剤です。リキッド式やスプレー式が存在し、どちらも頭皮全体に薬液を馴染ませて、マッサージするように塗り込むことで効果を発揮させます。このように聞くと、駄目な部分が見当たらないのですが、一体どんなデメリットがあるのでしょうか。
一番のデメリットは、浸透度です。実は、薬液が確実に経皮吸収できるのは角層まで。これは頭皮の一番外側にある層で、効果をしっかり与えるためにはその奥の奥にある真皮まで送り込まなくてはいけないのです。もちろん角層に成分を浸透させるのは保湿やバリア機能維持のためには重要なのですが、劇的な発毛を期待できるほどにはなりません。そのため、塗る育毛剤はAGAの症状が進んでいる方にはオススメできないのです。
中見出し：飲む発毛医薬品は何が駄目なのか
塗る育毛剤は成分が浸透しづらい点がデメリットでしたが、飲む発毛医薬品ならそんなことはありません。何故なら、身体の中に直接摂取するため、成分を残らず吸収することができるからです。しかし、そのことが飲む発毛医薬品の最大のデメリットでもあるのです。
経口摂取するということは患部以外にも成分が影響してしまうと言うことにつながります。つまり、望んでいない部分で効力を発揮してしまうことがあるのです。
ひとつ例を挙げてみます。代表的な飲む発毛医薬品はプロペシアで、その有効成分フィナステリドです。フィナステリドは男性ホルモンが頭皮で悪玉化してしまうのを防ぐ効力を発揮するのですが、睾丸で効果を発揮してしまうとEDなどの男性器障害の副作用を発生させてしまうのです[1] 。
https://www.hama1-cl.jp/propecia/
中見出し：発毛成分を注射するメリットを解説
患部に塗っても浸透率が悪いし、身体に取り込むと余計な部分にも影響してしまう。では、一体どのように吸収すればいいのでしょうか。その結果生まれたのが「患部から直接成分を取り込む」という手法です。
頭皮に育毛成分を直接注射してしまえば、浸透率を気にすることなく成分を送り込むことができますし、患部以外に必要以上に成分が送られるのを防ぐこともできます。そのため、副作用が発生する確率が極めて低い治療法[2] とも呼ばれています。
必要な場所に必要な分だけ育毛成分を送り込む。これこそが育毛メソセラピーやHARG療法の最大のメリットなのです。
http://nt-clinic.net/menu/hair-growth/
大見出し：注射する育毛成分の種類と効果を解説
頭皮に育毛成分を注射する育毛メソセラピーとHARG療法という手法ですが、その大きな違いは注射する成分にあります。また、この2つの治療法の他にも、マイナーな直接注射の育毛法が存在します。ここでは、これらの手法で利用される育毛成分についての種類と効果を解説します。
中見出し：育毛メソセラピーで使用する成分
育毛メソセラピーで使用する主な成分は、ミノキシジルやフィナステリド[3] 。ミノキシジルは塗るタイプ、フィナステリドは飲むタイプが厚生労働省から認可されている医薬品成分です。
ミノキシジルは血管を拡張したり、新たな毛細血管を新生する効果があります。血管が拡張すると、栄養が効率的に頭皮に送られるようになり、毛細血管が新生されると、活動休止していた毛母細胞が再び活性化し、発毛に繋がるのです。患部に塗るだけでは十分に血管が新生できなかったというケースでも、注射することで成分を直接送り込めば、発毛効果アップも期待できます。
フィナステリドはAGAの原因である５αリダクターゼという酵素を抑制する効果があります。男性ホルモンが５αリダクターゼによって悪玉化させられてしまうと、それと結合した髪の毛は成長を終え、抜け毛への道をたどることになるのです。しかし、頭皮にとっては悪玉な男性ホルモンも男性機能には重要な意味を持っています。服用による経口摂取では身体全体の男性ホルモンに影響してしまいますが、育毛メソセラピーの場合、できる限り患部だけで活動させるようにすることができるのです。
その他にも頭皮の栄養素としてコエンザイムQ10や各種アミノ酸、ヒアルロン酸などの成分を使用しています。使用成分はクリニックごとに異なるので、クリニック選定の基準として利用してください。
http://www.n-cli.jp/men/ikumou/index.html
中見出し：HARG療法で使用する成分
HARG療法は、育毛メソセラピーの種類のひとつで、各種育毛成分の他に成長因子(グロースファクター)を利用した治療法です。HARG療法では、AAPEと呼ばれる健康な成人女性から採取した脂肪幹細胞を培養した細胞から分泌されたタンパク質[4] を注射します。このタンパク質には休止期にある毛母細胞を成長期へと導くために必要な成長因子を豊富に含んでおり、それにより活動を休止してしまった毛根を活性化させ、発毛促進するのです。
代表的な成長因子としてはFGF-7やVEGFがあります。FGF-7は繊維芽細胞増殖因子とも呼ばれ、毛母細胞を増殖させる効果がある成長因子です。VEGFは血管内皮細胞増殖因子と呼ばれ、血管新生を司る因子とされています。なおVEFGについては、ミノキシジルを摂取した際に発生する因子としても知られています。
これらの成長因子は再生医療として注目される「幹細胞」を利用して抽出されたものです。幹細胞とは人間のさまざまな器官へと分化できる役割がある細胞。iPS細胞やES細胞も幹細胞のひとつです。脂肪幹細胞を培養して作られたAAPEには毛髪再生に必要な成長因子が豊富に含まれており、これを育毛メソセラピーに使われるカクテルとブレンドして頭皮に注入するのがHARG療法なのです。
http://www.harg.org/aboutharg/system.html
中見出し：その他の成分
育毛メソセラピーともHARG療法とも違う、頭皮に注射する系薄毛治療にバンパイアPRPという手法があります。これは、自分の血液からPRP組織(血小板を遠心分離機で濃縮したもの)を作りそれを頭皮に注射するというもの。血小板にはさまざまな成長因子が含まれており、患部に注入することで細胞組織を活発化させることができるのです。
成長因子に活躍してもらうという面でHARG療法と共通する部分もありますが、クリニックで培養された因子を利用するのではなく自分の身体で発生したものを利用するのがメリットのひとつです。ただし、バンパイアPRPは日本で施術できるクリニックが極端に少ないというデメリットがあります。育毛メソセラピーやHARG療法が効かなかった方は最後のチャレンジとして受けてみてもいいでしょう。
大見出し：育毛成分を頭皮に注射するデメリット
塗る育毛剤や飲む発毛医薬品よりも、効率的に発毛させることができる育毛メソセラピーやHARG療法。では、そんな注射療法にはデメリットはないのでしょうか。ここでは頭皮注射療法のデメリットを紹介します。
中見出し：高額な費用
まず最初に挙げられるのが費用面です。育毛メソセラピーにしろHARG療法にしろ、その治療にかかる費用は育毛剤や発毛医薬品の比ではありません。育毛メソセラピーでは安くても1回2万円近くの費用がかかり、HARGともなると5万円超えはザラにあります。
というのも、頭皮注射療法は自分で行うことができないため、薬を渡して終わりというわけにはいきません。施術には医師の資格が必要になります。しかも、AGAの治療には健康保険が効かないために、費用は全額個人負担になってしまうのです。
中見出し：AGA以外の薄毛に向いていない
頭皮に注射する育毛成分は、フィナステリドのような悪玉男性ホルモンを抑制するものやミノキシジルのような発毛を促進するもの、複数の成長因子やアミノ酸、タンパク質などの栄養素です。これはAGAによる薄毛への対策としては優秀ですが、薄毛の原因は男性ホルモンによるものだけではありません。脂漏性皮膚炎のような皮膚疾患には向いているとは言えないでしょう。
もちろん、皮膚疾患に効果的な成分を注射することも可能ですが、費用対効果が悪いため、施術を行っている所はあまり見かけられません。
皮膚疾患系の薄毛になってしまった場合、頭皮注射を利用するのではなく、クリニックや皮膚科で診断を受けるのがオススメです。ただし、円形脱毛症のような治療が困難な脱毛症は施術を行っている[5] 場合があるので、無料カウンセリング時に尋ねてみるといいでしょう。
http://nt-clinic.net/menu/hair-growth/
大見出し：育毛メソセラピーやHARG療法がオススメの方は？
育毛剤や発毛医薬品ではなく、育毛メソセラピーやHARG療法のような頭皮に直接成分を注射する治療法がオススメなのはどのようなケースでしょうか。ここでは、育毛メソセラピーやHARG療法がオススメの方を紹介します。
中見出し：育毛剤の効果が現れなかった
過去に育毛剤を試して効果がなかったという方は、頭皮に注射するタイプの治療がオススメです。
育毛剤は頭皮の角層までしか浸透しないため、人によっては十分に効果を発揮できない場合があります。しかし頭皮に直接注射する育毛メソセラピーやHARG療法なら、患部に成分を直に取り入れることができます。そのため浸透不足によって効果が実感できないと言うことがないのです。
中見出し：副作用が気になる
飲む発毛医薬品は、厚生労働省から効果が認められている反面、副作用が気になってしまうものです。副作用が発生するのは、経口摂取した成分が身体全体で効果を発揮してしまうのが原因のひとつ。そこで、患部のみで作用できるように、直接注射する手法が利いてくるのです。
まとめ
頭皮に直接育毛成分を注射する薄毛対策は、成分の効果を効率的に発揮させる手法のひとつです。以下でその特徴をまとめます。
・塗る育毛剤は頭皮の表面までしか浸透しない。飲む発毛医薬品は副作用の心配が大きい。
・頭皮に直接注射する治療法は、真皮に直接成分を送り込むために浸透力不足の心配がない。
・頭皮に注射する治療法は大きく育毛メソセラピーとHARG療法の2種類がある。
・育毛メソセラピーは育毛成分を頭皮に注射する。HARG療法はそれに加えて成長因子を頭皮に注射する。
