育毛に保険って使える?育毛治療と保険の関係について

育毛のために行う治療は高額、これは薄毛に悩むあなたはすでにご存じかもしれませんね。そこであなたが知りたいのは、薄毛治療に健康保険を使うことはできないのかということかも知れませんね?

今回は薄毛治療でクリニックの受診を考えているあなたに、育毛のための治療と健康保険の関係についてお伝えします。

育毛のための治療に保険って使えるの?

育毛のために治療を受けた場合、健康保険を使えるのか?ここからはそんなあなたの疑問を解決していきたいと思います。

育毛のための治療は保険の適用外が原則

「海外はすごく医療費が高い」、こんな話を聞いたことありませんか?欧米などの先進国はもとより、アジアなどの発展途上国でも医療費は日本と比較するとかなり高額になります。では、日本の医療費はなぜ発展途上国と比較しても安いのか?その理由は日本は国民全員が保険に加入しているから。医療機関で治療を受けた際、7割の治療費が国から負担されるため、私たちは3割の治療費を支払うだけで済みます。

ただ、健康保険では医療機関を受診した時に全ての治療費が国から7割負担してもらえるという訳ではありません。国から7割の治療費を負担してもらえるのは、国が保険の対象としている治療を受けた場合のみになります。具体的に言うと、保険の対象となるには、「病気の治療である」という条件を満たす必要があります。

しかし、育毛のための治療は病気の治療とみなされず、容姿を美しくするために行う治療とされています。そのため、育毛のための治療費は健康保険の対象にはならず、治療費全額を自己負担でまかなう必要があります。これが薄毛治療を行うクリニックの治療費が高額になる理由です。

また、薄毛治療をAGAクリニックで受けると保険の対象ではないが、皮膚科で受けると保険の対象になると誤解している人がいます。これは間違いです。たとえ、皮膚科を受診したとしても、育毛のための治療であれば、自費診療として扱われて健康保険の対象にはなりません。

例外的に保険が適用される育毛のための治療も

育毛治療は容姿を整えるために行う治療であるとみなされるため、健康保険の対象にならないとお伝えしました。ただ、育毛治療の中でも例外的に病気の治療とみなされて、健康保険の対象になるものもあります。具体的に言うなら、皮膚疾患や自己免疫疾患などの結果引き起こされた薄毛です。このような薄毛症状を治療するための育毛治療は、健康保険の対象になります。

次の章では健康保険の対象となる薄毛症状について見ていきます。

例外的に保険が適用される育毛のための治療って何?

例外的に健康保険の対象になる育毛治療、それは下記の3つの薄毛にかかわるものが代表的な例です。

●脂漏性脱毛症
●ひこう性脱毛症
●円形脱毛症

では、それぞれの薄毛症状について細かく見ていきましょう。

脂漏性脱毛症

健康保険の対象になる薄毛症状の代表例として、まず紹介したいのが脂漏性脱毛症。脂漏性脱毛症は、頭皮に存在するマラセチア菌が原因になって引き起こされる薄毛症状です。

マラセチア菌自体は健康な人の頭皮にも存在します。頭皮において分泌される皮脂に含まれる中性脂肪をエサにして分解するという役割を果たしているのが、マラセチア菌です。ただ、皮脂が過剰に分泌されるようになると、皮脂をエサにするマラセチア菌が頭皮に大量に発生します。そして、皮脂に含まれる中性脂肪を分解した際に生じる分解物の刺激で、頭皮が炎症を起こすことがあります。

最初は頭皮の赤み・かゆみ、フケの大量発生という症状からスタートします。その後、炎症がひどくなってくると、毛穴の奥の髪の毛の毛根部分まで炎症が広がっていきます。その結果、毛根部分にある髪の毛を作る細胞の働きが阻害されてしまい、髪の毛がどんどん細くなっていくことに…。細くなった髪の毛は抜けやすくなるので、抜け毛が急増します。これが脂漏性脱毛症です。

ひこう性脱毛症

ひこう性脱毛症も健康保険が適用される薄毛症状です。ひこう性脱毛症は、40代以降の女性が発症するケースが非常に多い薄毛症状です。さきほど紹介した脂漏性脱毛症が皮脂の過剰分泌で引き起こされるものであるのに対して、ひこう性脱毛症は逆。ひこう性脱毛症は、頭皮に分泌される皮脂が不足して、頭皮が乾燥することが原因となって発症します。

頭皮が乾燥すると、皮膚がポロポロとはがれやすくなります。これによって大量のフケが発生します。このフケが米ぬかの形に似ていることから、ひこう(米ぬかのこと)という名前が付けられました。

そして、大量に発生したフケは毛穴に詰まってしまいます。すると、このフケをエサにする菌が毛穴で繁殖し、それが炎症を引き起こす原因になります。この炎症が毛根部分に広がることで、大量の抜け毛が発生するのが、ひこう性脱毛症です。

円形脱毛症

円形脱毛症は数ある脱毛症の中でも、一般にかなり馴染みがあるものになります。「10円ハゲ」といった通称で呼ばれることもある症状です。その名の通り、10円玉サイズの円型の薄毛が発生するという特徴があります。

症状が進行していくと、10円玉サイズの薄毛が2つ、3つと増えていき、最後には全ての髪の毛が抜けてしまうこともあります。

この円型脱毛症の原因は現在の医学では解明されていません。ただ、精神のストレスの影響や免疫疾患の可能性などが唱えらえています。

育毛のための治療費って医療費控除の対象になるの?

育毛治療の治療費のことについては、保険以外にもう一つ押さえておきたいことがあります。それが育毛治療の治療費と医療費控除の関係です。では、早速見ていきましょう。

育毛のための治療費は医療費控除の対象外

医療費控除は所得税法で規定されている制度です。具体的には「所得税の計算対象になる所得の金額から、その年に払った医療費の金額を引くことができる」という制度です。所得から差し引くことができる医療費の金額は、下記の計算式で求められる金額になります。

実際に払った医療費の金額-保険で賄われた金額-10万円

入院や出産といった大きな治療費がかかるようなイベントがあった場合は例外。ただ、基本的には前年の医療費の総額から10万円を引いた残額を、所得金額から差し引けると考えておけば良いでしょう。ただ、所得が200万円に満たない場合、所得の5%以上の金額を医療費として支払っていれば、医療費控除を使うこともできます。

この医療費控除という仕組みを使うと、支払うべき所得税の金額を減らすことができます。ただ、医療費であれば、なんでも医療費控除の対象になるかというと、そういう訳ではありません。医療費控除の対象になる医療費には、「治療や診察のための費用であること」という条件があります。

そして、育毛のための医療費は「治療にかかわる費用」とは見なされず、「美容のための費用」という扱いになります。そのため、育毛のための治療費は医療費控除の対象にはできません。

これに当てはまる場合、医療費控除の対象になることも

育毛のための治療費は医療費控除の対象にならない、これは原則です。ただ、例外的に育毛のための治療費を医療費控除の対象にできる場合があります。

例えば、精神的な理由や病気などの影響で脱毛症状が起きている場合です。これは「治療や診察のための費用であること」という医療費控除の前提条件に当てはまります。したがって、このような理由がある場合、育毛のための治療費を医療費控除の対象に出来るケースもあります。

育毛のための4つの治療法とその費用って?

育毛のためにクリニックを受診すると、4つの治療法のいずれかを選択することになります。ここではそれぞれの治療法の特徴と、治療にかかる平均的な費用についてご紹介します。

投薬治療

クリニックで治療を行う場合、男性はプロペシアやミノキシジルといった治療薬を用いて行う投薬治療が基本になります。プロペシアでAGAの進行を抑え、ミノキシジルで発毛を促進するというのがクリニックでの育毛治療の基本的な考え方になります。

プロペシアやミノキシジルを用いた投薬治療の治療費についてはクリニック毎に違いがあります。ただ、ミノキシジルであれば1月6,000円程度、プロペシアであれば1月6,000~7,000円程度と言われています。なお、最近はプロペシアよりも効果が高いと言われるザガーロという治療薬も登場しています。ザガーロを用いる場合であれば、治療費は1月9,000円程度になります。

ちなみに、治療費を抑えたいのであれば、プロペシアのジェネリックを選択するという方法もあります。この場合の治療費は1月4,000円程度です。


育毛メソセラピー

クリニックで育毛のために行われる治療法としては育毛メソセラピーという治療法もあります。育毛メソセラピーは、注射で頭皮に育毛成分を直接注入するという治療法です。投薬治療ではなかなか効果が出ない薄毛症状が末期段階まで進行した患者にも、育毛効果が期待できると言われています。

なお、この育毛メソセラピーにかかる費用はクリニックによって大きな差があります。ただ、平均的には1回30,000円程度。しかし、安価な料金で育毛メソセラピーを行っているクリニックであれば、1回20,000円以下で施術を受けることも可能です。

HARG療法

クリニックで行われる治療法として次に紹介したいのがHARG療法です。HARG療法は、さきほど紹介した育毛メソセラピーと同じで、頭皮に育毛成分を直接注射するタイプの治療法になります。ただ、HARGカクテルという全ての細胞のもとになる「幹細胞」から抽出された成分を注射するという点が異なっています。このHARG療法の施術を受けると、高い発毛効果が持続すると言われています。

なお、こちらのHARG療法の費用としては、月々20万円程度かかるのが一般的です。

自毛植毛

薄毛の男性を見れば分かりますが、生え際や頭頂部はハゲてはいても、側頭部や後頭部には髪の毛が残っているケースは多いです。このような髪の毛が残っている箇所から毛髪を採取して薄毛が進行している箇所に移植するのが、自毛植毛です。

自毛植毛もクリニックによって治療費が異なります。一般的には、生え際の軽度の薄毛で680,000~920,000円程度、生え際の後退がさらに進んだ段階で1,160,000~1,640,000円程度、頭頂部の薄毛で1,400,000~2,000,000円程度の治療費が掛かると言われています。広範囲で薄毛が進行している場合は、さらに治療費がかかることもあります。

育毛のための治療費を抑える方法は?

育毛のための治療には健康保険が適用できない場合も多く、治療費もかなり高いのが普通です。ただ、そうは言っても、育毛の治療費を抑えたいと思うのは人情。そこで、ここからは育毛のための治療費を抑えるための方法を紹介していきます。

育毛剤を使う

育毛のための治療費を抑えるための方法としてまず考えられるのは市販の育毛剤を使う方法です。市販の育毛剤を用いるなら、安ければ数千円程度、高くとも10,000円程度の出費で薄毛対策を行うことができます。また、定期購入制度を利用することで、大幅に割引が入る商品もあります。そのため、クリニックを受診して育毛のための治療を受ける場合と比較すると、大きく費用を抑えられることが多いです。

サプリを飲む

薄毛を改善したいのであれば、育毛剤を使うのがおすすめです。そして、育毛剤と併せて育毛サプリメントを摂取することで、さらにその効果は高まります。育毛サプリメントには髪の毛を作るのに欠かせない栄養素が豊富に含まれています。また、ノコギリヤシのようなAGAの進行を抑える力を持つ成分も含まれており、体の内側から育毛効果を発揮します。

頭皮マッサージや食生活の改善を行う

育毛剤や育毛サプリメントを用いれば、育毛の治療費を抑えることはできます。しかし、完全にお金がかからないということはありません。ただ、お金をかけずに育毛対策を行いたいという人も多いはず。そういった人におすすめなのは頭皮マッサージや食生活の改善を通して、育毛対策を行うこと。

まず、頭皮マッサージについてです。薄毛が進行する場合、頭皮における血行の悪化が薄毛の引き金になっているケースも多いです。血行の悪化によって引き起こされる薄毛は、頭皮マッサージで頭皮の血行を促進することで、その症状を改善できます。

次に、食生活の改善の話。食生活の乱れが薄毛を引き起こすというのはよく知られています。まず、髪の毛はケラチンという成分で作られているのですが、このケラチンのもとになるのがタンパク質です。したがって、タンパク質はしっかりと摂取する必要があります。そこで、おすすめの食材として挙げられるのが大豆食品。大豆食品にはタンパク質と併せて、AGAの原因になる5αリダクターゼを抑制する力を持つ亜鉛とイソフラボンも含まれています。

ちなみに、亜鉛はケラチンを構成する際にも必要になるため、非常に重要な栄養素になります。亜鉛はカキ・レバー・牛肉といった食品に含まれています。

最後に、ピーナッツ。ピーナッツについては髪の毛を作る毛母細胞の働きを活性化する力があると言われています。したがって、ピーナッツを積極的に摂取してやることも、育毛対策としては効果的だと考えられます。

AGA治療薬を個人輸入する

最後に紹介するのが、AGA治療薬を個人輸入する方法です。個人輸入というのはクリニックなどを受診せず、自分で海外からプロペシアのようなAGA治療薬を輸入する方法になります。クリニックを受診する必要も無く、安価な費用でAGA治療薬を購入できるというメリットがあります。

ただし、偽造薬を購入してしまう可能性や、AGA治療薬の副作用について事前に自分でしっかりと調べて対処する必要があります。また、医薬品の副作用の被害にあった人を救済する「医薬品副作用被害救済制度」の対象外になってしまうデメリットもあります。

このように個人輸入にはたくさんのリスクがあるため、それを念頭に置いておく必要があります。

まとめ

今回は育毛のための治療と健康保険の関係について解説してきました。育毛のための治療と健康保険の関係で押さえておきたいのは次の2つ。

●育毛における治療は原則的には健康保険の対象外
●皮膚疾患や自己免疫疾患といった病気の結果として生じた薄毛症状は健康保険の対象

また、育毛のための治療を受ける人にとって気になるポイントとして、医療費控除との関係もあります。医療費控除については

●育毛のための治療費は原則医療費控除の対象にはならない

と覚えておきましょう。

クリニックにおける育毛治療の治療費は高額になります。したがって、費用を抑えたい人は市販の育毛剤を使うといった形での育毛対策を考える必要があるでしょう。

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