やっぱり薄毛は遺伝?

薄毛は遺伝するもの。昔からそういわれつづけているので、親が薄毛なら自分も将来薄毛になってしまうのではないだろうかと、不安に感じていませんか?
薄毛になる原因はさまざまですし、また必ず遺伝するとも限りません。親が薄毛であれば必然的に自分も薄毛になってしまうというようなことはないのです。
とはいえ、大きな要因であることに変わりはないというのも事実。そこでここでは、遺伝によって起こる薄毛のメカニズムと予防法についてご紹介します。
薄毛と遺伝の関係
「あなたは将来薄毛になると思いますか?」と質問をされたとき、多くの方はまず、自分の父親の髪をイメージするのではないでしょうか?
もし、自分の父親の髪がフサフサであれば、「自分は薄毛になんてならない」と胸を張って答えられるかもしれません。逆に、自分の父親が薄毛であれば、自分も将来薄毛になってしまうかもと不安に感じ、返答に詰まってしまうことも……。
これは、一般的に「薄毛は父親から遺伝するもの」と思われているためです。しかし実は、父親よりも母親のほうが薄毛に対する強い影響力を及ぼすことがわかっています。
薄毛になりやすいかそうでないかを決める遺伝子は、主にX染色体に存在することが多いといわれています。母親から受け継ぐX染色体は、父親から受け継ぐY染色体よりも複雑で情報量が多く、そのため「薄毛になる遺伝情報」が含まれている場合が多いためです。ですから、自分が薄毛になるかそうでないか、気になる場合には父方の家系の髪をみるのではなく、母方の家系の髪をみると判断しやすいといわれています。
遺伝によって薄毛になる確率はおよそ4分の1
では、母親側に薄毛の人がいれば、将来必ず薄毛になってしまうのでしょうか。実は、そうではありません。遺伝を原因とする薄毛は、実は全体の4分の1程度といわれています。
遺伝は、薄毛の原因のひとつとして挙げられますが、冒頭で述べたように薄毛になる原因にはさまざまなものがあります。ですから、薄毛になる性質を受け継いだからといって、必ずしも薄毛になるわけではありません。
また、遺伝は母親側から受け継がれることが多いですが、もちろん父親側からも遺伝をします。兄弟がいる場合は、兄弟によって違ってくることもありますし、遺伝だけで薄毛かそうでないかが決まるというわけではありません。
薄毛になりにくい体質になるためにすべきこと
「薄毛になりやすい遺伝子」が存在することは事実ですが、仮にその遺伝子を受け継いでいる場合でも、「薄毛になりやすい体質」であるというだけで、「必ず薄毛になる体質」ではありません。
きちんと予防をしていれば、薄毛を防ぐことは十分に可能なのです。
薄毛にならないための予防法として、大切なことはいくつかあります。
薄毛になる前から育毛剤や育毛シャンプーを使用する
育毛剤や育毛シャンプーは、薄毛になってから使用するものだと思っている方も多いのではないでしょうか。ですが、育毛剤や育毛シャンプーには予防の効果もあります。薄毛が悪化する前、髪の毛が健康な状態のときから育毛剤や育毛シャンプーを使用することで、「薄毛になること」そのものの予防になるのです。また、頭皮の環境が悪いと、髪は健康に育つことができません。薄毛の方の場合、直射日光が当たったり、汚れを髪でガードすることが難しいので、頭皮環境の悪化を招きやすいというデメリットもあります。そのため、薄毛になってから薄毛対策をすることは困難なのです。そこで、薄毛になってしまう前に育毛剤や育毛シャンプーを使用して、常に頭皮の環境をよくしておくことが大切です。
食生活など生活習慣の見直し
肉や揚げ物など、脂っぽいものばかり食べていると、体内の油分が過剰になってしまいます。過剰な油分は全身の毛穴から分泌されます。もちろん、頭皮の毛穴からも。毛穴から分泌された皮脂が固まると毛穴を埋めてしまい、それが原因で脱毛が促進します。。身体の健康はもちろんのこと、頭皮の健康を気にするのであれば、脂っぽいものの過剰摂取は避け、野菜や穀物などをしっかり食べるようにしましょう。
また、寝不足や喫煙、お酒の飲み過ぎ、ストレスも薄毛の大きな原因です。薄毛を予防したいのであれば、これらの生活習慣も見直す必要があります。
まとめ
両親や祖父母に薄毛の人がいれば、「薄毛になりやすい遺伝子」が自分に受け継がれている可能性もなきにしもあらずです。しかし、だからといって必ずしも薄毛になる、と断定されたわけではありません。
薄毛になるかそうでないかは、自分自身の生活が大きく関係しているのです。
将来もフサフサの髪の毛を保ちたいというのであれば、規則正しい生活を心がけて、薄毛になる前から育毛剤や育毛シャンプーを使用してしっかりと予防をしておきましょう。