パーマやヘアカラーは薄毛に影響を与えるか

髪の毛のオシャレとして、老若男女を問わず、さまざまな世代で定番のパーマやヘアカラー。最近では、子どもたちの間でも見かけるようになりました。しかし、パーマやヘアカラーは、髪の毛や頭皮を傷める原因になるといわれています。傷んだ髪の毛は細く弱り、やがては抜けてしまいます。また、頭皮が傷めば髪の毛に必要な栄養が届きにくくなるため、健康な髪の毛が育たなくなるのです。

もちろん、すべてのパーマやヘアカラーが薄毛の原因になるわけではありません。しかし、パーマ液やヘアカラー剤の成分には十分に気をつけた方が良いでしょう。また、育毛剤を使用している人や使用する予定のある人は、育毛剤とパーマ、ヘアカラーの併用についても考える必要があります。

パーマやヘアカラーは薄毛に影響を与えるか

パーマが髪の毛や頭皮に与える影響とは

パーマで髪の毛や頭皮が傷む理由は、「パーマの仕組み」と「パーマ液に含まれている成分」にあります。まず「パーマの仕組み」を見ていきましょう。そもそもパーマは、髪の毛を形成する主成分「ケラチン」を切断することから始まります。ケラチン分子を切断し、ウェーブなどの形をつけて髪型を整え、そして、切り離したケラチン分子を再結合していきます。ケラチン分子を一度切断していることからわかる通り、パーマとは、強力な薬品を使って髪の毛の構成を変えてしまうのです。あまり頻繁にパーマをかけるのは、髪の毛にとって大切なケラチン分子を傷め続け、髪の毛をもろくしてしまうことにつながります。

次に、パーマをかける際に使用される「パーマ液」の成分にも注意して見ていく必要があります。パーマ液は一般的に「1剤」と「2剤」に分けることができます。1剤には、頭皮に赤みやかゆみといった炎症を引き起こす可能性がある強力なアルカリ剤が含まれています。このアルカリ剤によって頭皮環境が悪くなると、髪の毛が細いままで育たなくなり、髪の毛全体のボリュームが薄くなったり抜け毛が増えたりするのです。

2剤には「ブロム酸ナトリウム」「エデト塩酸」と呼ばれる成分が含まれています。これらの成分は、除草剤の35倍もの毒性を有していることでもよく知られています。使い方を間違えたり頻繁にパーマをかけたりするようなことがあれば、髪の毛や頭皮にはもちろん、体全体にも悪影響が及ぶ恐れがあるのです。

パーマによる薄毛・抜け毛を減らすためには、パーマをかける頻度を少なくする、間隔をあけるといった工夫が必要です。また、パーマ直後の頭皮・髪の毛は薬品によって敏感になっていますので、洗浄力の強いシャンプーの使用や乱暴な洗髪は避けましょう。育毛剤を使用している場合も、洗浄力や刺激の強い育毛剤を使うのは一旦中止し、様子を見てから再開すると良いでしょう。

ヘアカラーが頭皮や髪の毛を傷める原因

ヘアカラーも、あまり頻繁にしすぎると髪の毛や頭皮の質が落ち、抜け毛や薄毛の原因になります。ヘアカラー剤には、髪の毛の水分を保つ「キューティクル」を無理に開く作用があります。キューティクルを開き、髪の内部にあるメラニン色素を分解して、染料を定着させて髪の毛の色を変えるのです。髪の毛を保護するキューティクルを無理に開くため、髪の毛のダメージは深刻になりがち。このダメージが蓄積されることで髪の毛が細くパサつき、抜け毛が増えるといったトラブルが起こります。

同時に、ヘアカラー剤が頭皮に付着するケースにも気をつける必要があります。ヘアカラー剤が頭皮に付着したままだと毛穴が詰まってしまい、髪の毛の成長を妨げることになります。さらに、詰まった毛穴から細菌が繁殖するという悪循環にも陥ります。

そういったことを防ぐためにも、ヘアカラー剤を使う際はなるべく美容師に任せ、頭皮の状態を相談しながら使用することが大切です。また、パーマ同様に短い間隔でヘアカラー剤を使用するのは避けましょう。ヘアカラーを一度したら、しばらくは髪の毛を休ませる期間を作るのも手です。

育毛剤を使うタイミングは?

このように、パーマやヘアカラーは髪の毛や頭皮にダメージを与えます。育毛剤を使用しているときは、パーマやヘアカラーをするのは避けましょう。育毛剤でせっかく頭皮環境を整えたり、髪の毛自体を強くしたりしても、パーマやヘアカラーによるダメージが加わってしまうと十分な効果を期待することはできません。それだけではなく、育毛剤に配合されているアルコール類によって、ヘアカラーが落ちてしまうことも考えられます。綺麗な色を保ちたいのであれば、カラーリングしたばかりのタイミングで育毛剤を使うのは避けたほうが無難です。よって、育毛剤を使うタイミングとしては、パーマやヘアカラーをした直後も控えた方が良いでしょう。

育毛剤を使用するのは、頭皮や髪の毛を一旦休ませて状態を安定させてからが安全です。その種類も、低刺激のものを選ぶといった工夫をすることが大切な髪の毛を守ることにつながります。

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