タイプによって見極める
男性が薄毛になる原因

男性ホルモンが大きな原因の1つです。
しかし、薄毛の進行がどこから進んでいるのかで、男性ホルモン以外の原因も見えてきます。
自分が一体どの部分から薄くなったのかを思い出しながら、どのタイプなのか考えましょう。
男性ホルモンへの対策にプラスして、それぞれのタイプに合った育毛方法を行なうとより高い効果を期待出来るでしょう。
U字タイプ
前から薄毛が進行していき、おでこが日に日に後退していくのがU字タイプです。
おでこの拡がりがU字状に頭頂部まで進行していきます。日本人に多いタイプの1つです。
男性ホルモンによる影響が大きいタイプなので、男性ホルモンへの対策を第一に考えましょう。また複合型の場合は、より多角的な対策が必要になります。
またU字は、目立ちやすいタイプの薄毛なので、人からの視線でストレスを感じやすくなります。
そのため、U字タイプは男性ホルモンとストレスをメインにケアしましょう。
M字タイプ
前頭部から薄毛が進行していくのはU字と同様ですが、U字がおでこがからそのまま頭頂部へ拡がっていくのに対して、M字はこめかみ部の剃りこみが深くなっていきます。
このタイプは、自他共に薄毛の進行に気付きにくく、進行するまで放置されやすい傾向があります。まずは早めに対策するのがM字タイプでは大切になります。
M字は、男性ホルモンや遺伝が原因として大きな割合を占めています。
だからこそ対策の早さが鍵になるタイプです。
O字タイプ
頭頂のつむじが大きくなっていくことで、薄毛が進行していくタイプです。
つむじを中心にしながら頭頂部周辺の髪が薄くなっていきます。
このタイプは、自分で薄毛を確認しにくいので、M字タイプよりも自分で確認しにくいといえます。人から言われて、始めて薄毛を認識する場合も多いようです。
O字は、他のM字やU字と複合しているかどうかや頭皮の状態で原因が違います。
もしO字タイプの薄毛のみが進行している場合は、血行不良が原因になっている場合が多くあります。特に頭皮が赤っぽくなっている場合は、血行不良のサインです。そのため、男性ホルモンと同等に血行に対しても気を配る必要があります。
O字単独ではなく、他のM字やU字と複合している場合は、やはり男性ホルモンが大きな原因になります。もちろん血行不良も原因の1つとなっていますが、単独よりは割合が低いでしょう。
複合タイプ
人によっては、1つの部分から薄くなるのではなく、2つ以上の部分から薄くなります。
この場合は、基本的に男性ホルモンの影響が大きく出ている証です。そのため、O字であっても、U字やM字と複合している場合は、男性ホルモンが大きな原因だと考えておきましょう。特に前頭部と頭頂部には、男性ホルモンを変化させる5αリダクターゼが多くいます。前頭部から薄毛が進行している場合には、頭頂部の状態も確認しておきましょう。
男性ホルモンが直接悪さをするのではない

男性ホルモンの1つであるテストステロン自体には、髪の毛を薄くする効果はありません。そのため、男性ホルモンが活発に分泌されている青年期に薄毛で悩む人はほとんどいません。
しかし、このテストステロンが5αリダクターゼと結びつくと、テストステロンは強化されジヒドロテストステロンという強力な男性ホルモンに変化します。このジヒドロテストステロンが頭髪を薄くする作用を持っているのです。つまり、テストステロンをジヒドロテストステロンに変化させないことがAGA対策をする上で大事になります。
そのため、育毛剤には5αリダクターゼの働きを抑制する成分を含んでいるものが多いのです。
こう聞くと、5αリダクターゼだけではなく、テストステロンの分泌も抑えた方がより薄毛になりにくいのではないかと思いがちですが、そんなことはありません。
男性ホルモンであるテストステロンの分泌は加齢によって低下しますが、薄毛は進行し続けることからも意味がないことは明らかです。そのため、テストステロンの分泌量を低下させることは、薄毛対策とはいえません。
また加齢によるテストステロンの分泌量低下を補うために、5αリダクターゼが強力なジヒドロテストステロンに変化させている可能性も指摘されています。つまり、テストステロンを減少させると、それを補うためにジヒドロテストステロンが増加する可能性もあるのです。
またテストステロンが減少すると、精神的に不安定になったり、EDになったりします。健康面を考えても、テストステロンの減少は望ましくありません、
そのため、安易にテストステロンを低下させるような対策は取らないようにしましょう。
遺伝で伝わるもの
ハゲは遺伝すると昔から言われてきました。しかし、一体何が遺伝するのかまではあまり語られていません。噂に惑わされないためにも、正しい知識を入れておき、正しい育毛対策を行いましょう。
AGAにおいて、遺伝が関係あるのは
- 5αリダクターゼの働き
- 男性ホルモンによる影響の受けやすさ
この2点です。
つまり5αリダクターゼが働きやすいのかどうかや、ジヒドロテストステロンの影響を受けやすいかどうかは遺伝によるところが大きいのです。
そのため、祖父や父親が薄毛の場合は、薄毛になりやすい因子を抱えていることになります。今はまだ薄くなくても、早めに5αリダクターゼを抑制しておいた方が良いでしょう。