女性の薄毛事情

抜け毛は一過性のもの?

抜け毛

髪が薄くなる原因は、人によって違います。男性と女性では薄毛の原因が違うこともありますし、同じ女性でも人によって髪が抜ける原因は違います。
例えば、妊娠や出産が原因で起こる女性特有の脱毛症もあります。この抜け毛は一過性のものなので、半年から一年もすれば自然に元通りになるといわれています。
抜け毛には、一過性のものと、そうでないものがありますので、育毛対策を始める時はきちんと原因を確かめなければなりません。また単なる薄毛と思いきや、思わぬ病気が潜んでいるケースもありますので注意が必要です。
脱毛には様々な種類がありますので、自分はどれに当てはまるのかを確認し、適切な薄毛対策を行なっていきましょう。
ここからは、様々な脱毛症についてご紹介していきます。

円形脱毛症

円形脱毛症は、性別を問わずに起こります。前触れもなく、突然一部の髪が円形に抜け落ちるのが特徴です。また抜ける場所は1ヶ所だけでなく数ヶ所になることがあるので、適切な治療が必要です。

粃糠性(ひこうせい)脱毛症

粃糠性脱毛症は、フケが原因で起こります。頭皮が乾燥すると、頭部にかゆみを感じることがありますが、気にしすぎて過度にシャンプーをしてしまったり、シャンプーブラシなどを使って頭皮を強く洗いすぎたりしてしまうと、かえって症状を悪化させてしまいます。このような症状が見られたら、皮膚科を受診するようにしましょう。

瀰漫(びまん)性脱毛症

瀰漫性脱毛症は、女性に一番多く見られる脱毛症だといわれています。
全体的に髪が薄くなり、分け目などが目立つようになるのが特徴です。更年期を迎える45歳前後の女性に多く見られる症状で、間違ったヘアケアやストレスやダイエットなどによって起こると言われています。

分娩後脱毛症

子供を授かると、一時的に女性ホルモンの量が増加します。しかし出産後には女性ホルモンのバランスが元通りになるので、その影響で一時的に抜け毛が増えます。この症状は赤ちゃんが離乳食を始める頃くらいには自然に改善されます。ただ、深刻な場合は円形脱毛症も併発したり、高齢出産だった場合は回復までに時間がかかったりすることもあります。

FAGA(女性男性型脱毛症)とは?

頭を押さえる女性

AGA(男性型脱毛症)とは、成人男性によく見られる脱毛症です。
AGAの主な原因は、「遺伝」もしくは「男性ホルモンの影響」とされています。
この脱毛症は、男性だけに起こるものと思われがちですが、実は女性の薄毛も男性ホルモンが影響しているケースがあるのです。

男性ホルモンが影響している女性の脱毛症は、「FAGA(女性男性型脱毛症」と呼ばれています。AGAに、女性を表す「Female」の頭文字であるFがついたと考えるとわかりやすいかもしれません。

FAGAの特徴としては、頭頂部や前頭部を中心に、髪が弱ってくるというものです。
この症状は、男性ホルモンによる影響が大きいといわれています。FAGAは20代~30代の女性にも起こる脱毛症なので、若いからといって無関係とはかぎりません。
若い女性でも、適切な薄毛対策が必要なのです。

女性の壮年性脱毛症

壮年性脱毛症は、早ければ思春期を終えた10代後半頃から、60代くらいまでの幅広い年代に見られる脱毛症の一つです。これは男性だけでなく女性にも見られる症状で、主な原因は遺伝とされており、脱毛の進行パターンは様々です。ちなみに、40代以降の薄毛は加齢が原因ともいわれていますが、甲状腺機能低下症などの病気でも脱毛が起こるケースがあるので注意が必要です。

女性の若年性脱毛症

男性にも見られる若年性脱毛症ですが、この症状は女性にも見られます。
若年性という名前からもわかる通り、早い人で10代から始まる脱毛症です。
10代~30代の若い女性にも起こる症状なので、自由にヘアアレンジを楽しめなくなると、それだけでストレスになってしまいます。

若年性脱毛症の原因はハッキリしていませんが、いくつかの要素が関係していると推測されています。
具体的には、以下のような要素が関係しているようです。

  • ホルモンバランスの崩れ
  • 栄養バランスの偏り
  • ストレス
  • 生活習慣

早めに適切な対策をすることで、若年性脱毛症の症状を改善できる可能性があります。
特に現代の女性は、仕事と家庭の両方でストレスを感じているケースも多いかもしれません。ストレスが原因で若い女性も薄毛に悩まされることがありますから、自分を大切にすることが抜け毛予防の第一歩といえるでしょう。

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